映画・アニメの世界

【作品データベース】おはなはん 第ニ部

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分
『おはなはん 第一部』の続編。小野田勇、林謙一の原作を、山田洋次に加え、元持栄美、桜井義久、吉田剛が脚色。監督は前作同様野村芳太郎。 

STORY
25歳の若さで未亡人になってしまったおはなはん(岩下志麻)は、夫の従卒だった細倉夫婦(小沢昭一、野村昭子)とも別れて、夫の故郷鹿児島へ帰った。がんこじいさんの襄介(花澤徳衛)も、傷心のおはなはんには、優しく慰めの言葉をかけるのだった。やがて、生まれ故郷大洲の実家に帰ったおはなはんは、ようやく心の余裕を取り戻し、これからは二人の子供を立派に育てようと決心した。それは間もなく起こった父の銀行の倒産という不幸にも変わらなかった。そして長男の謙一郎(金子友定)が大病を患った時三日三晩、寝ずの晩の看病で救ったのである。その事が契機になって、おはなはんは女医になる決心をした。人生に積極的なおはなはんは、結局、田舎町に埋もれてはいなかったのである。明治42年おはなはんは再び東京へ向かった。そして、女ばかりの下宿屋に寝とまりしながら、必死の勉強が始まった。隣室の秋、お春という姉妹と仲良くなったおはなはんは、ある日、屋台の天ぷら屋をやっている細倉夫婦に会った。喜びの再会であった。やがて、細倉の許に身を落ち着けたおはなはんは、努力のかいがあって、見事東京女医学校に合格した。しかし、喜びの後には悲しみが待っていた。おはなはんの母、てる(水戸光子)が死んだのである。二児を連れて帰郷したおはなはんは、また、新たな悲しみの涙にくれたが、子供を立派に育てると仏前で誓うのだった。そして、この悲しみを乗り超えたおはなはんは、東京に戻ると、二児の世話をしながら、女医学校に通うという忙しい毎日を送ったが、おはなはんには充実した日々だったのである。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
岩下志麻
栗塚旭
小沢昭一
小川真由美
花沢徳衛
内田良平
- スタッフ -
原作:小野田勇
原作:林謙一
監督:野村芳太郎
脚本:山田洋次
脚本:元持栄美
脚本:桜井義久
撮影:川又昂
音楽:小川寛興

配給:松竹
©1966松竹株式会社

ジャンル:現代劇