映画・アニメの世界

【作品データベース】さよなら列車 さよなられっしゃ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・85分
滝口速太、山根成之がシナリオを執筆、梅津明治郎がシナリオにも参加して監督した歌謡もの。撮影は加藤正幸が担当している。

STORY
信州に秋がくると、三村牧場のはるみ(都はるみ)は、リンゴ園で忙しく働き始める。歌のうまいはるみにはいつか東京へ出て歌手になろうとの夢があった。だが、三村牧場は借金の抵当に入って内情は苦しかった。だから、姉の由美(香山美子)は裕福な坂田木材店の息子民夫(宗方勝巳)との結婚に気は進まなかったが、母鈴江(沢村貞子)の願いを聞き入れなければならなかった。由美は東京に勤めている昌一(長谷川明男)という恋人がいたのである。やがて、秋祭りの日、昌一は帰ってきたが、由美は浮かない顔つきである。そんな二人を知らぬ気にはるみの美しい声が秋空に響いていた。由美と昌一は母を説得し、また民夫にも由美との結婚を諦めるよう頼んだが、どうにもならない。冷たい雨が降る夜、昌一は一人淋しく東京へ発っていった。そして間もなく、はるみも歌手になるべく東京に向かった。それから数カ月。民夫と結婚した由美は不幸だった。民夫が大学時代の恋人和子と時折り外泊するし、由美の心から昌一の面影が消えていなかったからだ。一方、はるみはある蕎麦屋で元気に働いていた。昌一も時々激励に来たし、楽天家のはるみはへこたれることを知らない。そんな頃、信州では三村牧場が強風の最中に全焼した。鈴江がそのショックで床に就くと、由美はいまが全てを清算する時だと思った。自分の不幸な結婚生活に終止符を打つべき時だった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
香山美子
都はるみ
沢村貞子
長谷川明男
宗方勝巳
花沢徳衛
- スタッフ -
監督:梅津明治郎
脚本:滝口速太
脚本:山根成之
脚本:梅津明治郎
撮影:加藤正幸
音楽:市川昭介

配給:松竹
Ⓒ1966松竹株式会社

ジャンル:現代劇