映画・アニメの世界

【作品データベース】九ちゃんのでっかい夢 きゅうちゃんのでっかいゆめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
三木洋の原作。山田洋次が監督・脚本を手掛け、坂本九を主演に迎えた67年製作のコメディ映画。誤診でガンであることを宣告されたコメディアン・九太郎に、突如膨大な遺産の話が舞い込んでくる。しかし、そんな彼の前にあやし気な殺し屋が現れ…。

STORY
スイスのレマン湖畔にある古い館の一室では富豪の老婦人が孤独な生涯を閉じようとしていた。彼女は莫大な遺産を、かつて愛した初恋の人、日本人の源九郎の孫九太郎(坂本九)に贈ることに決め、九太郎を直ぐに探し出すようにと弁護士を日本に向わせた。ところが老婦人の甥アラン・ポウ(大泉滉)はこの遺言に怒り九太郎を殺すべく、殺し屋カルダン(E・H・エリック)を日本へ発たせた。しかしその頃当の九太郎はガンの宣告を受け絶望の日々を送っていた。彼は横浜の小劇場のカケ出しのコメディアンであったが、いっそのこと自分が知らない間に死ねたらと思い、便利屋のポン(谷幹一)に殺し屋の紹介を依頼した。だが恋人愛子(倍賞千恵子)のことを思うと暗澹としてくるのだった。それに愛子には清彦(竹脇無我)という恋人がいたが、九太郎はそれを知らなかった。さてその頃、頼まれ殺し屋の竜(佐山俊二)も、カルダンも九太郎を追うのに汲汲としていた。一方愛子は念のため今一度大学病院の大河内教授(犬塚弘)を訪ねると、九太郎のレントゲン写真が別人の物であることが判明、狂喜した彼女が横浜の劇場に駈けつけると、ついに九太郎の居所をつきとめた弁護士もやってきた。舞台では殺し屋カルダンに狙われているとも知らない九太郎が客席を大いにわかせていた。突然竜がピストルを九太郎に向けぶっ放した。観客は騒然となり、流れ弾にあたったカルダンはその場に倒れてしまった。再び生きる喜びを見出した九太郎は愛子に愛を告白したが「清彦さんを……」という言葉が返ってくるのだった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
坂本九
倍賞千恵子
竹脇無我
谷幹一
佐山俊二
渡辺篤
- スタッフ -
原作:三木洋
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

配給:松竹
©1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇