映画・アニメの世界

【作品データベース】日没前に愛して にちぼつまえにあいして

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・86分
小林久三と升田商二の共同シナリオを、長谷和夫が監督したエロティック・ミステリー。撮影は小原治夫が担当している。

STORY
十子(桑野みゆき)は銀座の美容コンサルタントであった。彼女は助手の木島(内田良平)に想いを寄せていたが、木島は冷たかった。バー「エキサイト」のマダム浦子(ロミ山田)はパトロンの南海製薬重役の甲山(金子信雄)の目を盗んでは、年下の男を可愛がっていた。律子(宗方奈美)は甲山の秘書だが、かつては彼の女であった。ある夜甲山は露地でホステスのサイ子(中村晃子)とキスをしていると、突然三人の男に襲われ政治家に献金した名簿の入った鞄を奪われてしまった。警察に届けることも出来ず浦子と十子に協力を求めた。十子は写真スタジオの佐賀(田村保)と助手に捜査と依頼したが、鞄を奪った犯人が彼らであり、この仕事を企らんだ張本人が木島であることなど、十子は知る由もなかった。十子はある時木島に恋を打ちあけたが、彼は今、女どころではなかった。ついに佐賀たちはある夜、サングラスの女が貸ロッカーから鞄をとり出すのを見つけ、後を追った佐賀は消されてしまった。甲山の鞄と礼金の500万円の取り引きは浦子のマンションで行なわれ、取り引きは成立した。十子は浦子から木島が真犯人であること。さらに礼金を独り占めにするために佐賀を殺害したことをきかされたが、とても信じられなかった。翌朝銀座のヌシ、さだ(清川虹子)が飛びこんで来て、甲山が公金横領で逮捕され、「エキサイト」も競売されると言うのだ。浦子、律子、十子の凍ったような表情--。彼女らは男の夜のセリフに翻弄され、利用される銀座の女の姿だった。数時間後、銀座五丁目の立派な店が十子のものになったと刑事にきかされた。権利を買っていた木島が殺人犯の自分には無用のものだからと、十子へ贈ったものだった。権利譲渡書をみつめる十子の目から涙が出てきた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
桑野みゆき
ロミ山田
宗方奈美
中村晃子
内田良平
金子信雄
- スタッフ -
監督:長谷和夫
脚本:升田商二
脚本:小林久三
撮影:小原治夫
音楽:小川寛興

配給:松竹
Ⓒ1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇