白昼の惨殺

公開日：1967年2月11日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
星川清司がシナリオを執筆し、梅津明治郎が監督したアクションもの。撮影は加藤正幸が担当している。

STORY
建築設計界で巨星とうたわれる龍造寺（伊藤雄之助）は、マニラ美術館設計のため現地に向かう前夜、「お嬢さんを預かる」との謎の電話を受けた。彼は、ここで、かつての部下時岡英次（平井昌一）が、設計図のほとんどを代筆していたいきさつを考えずにはいられなかった。マニラの仕事も、今は独立している英次が八分通り完成させた時、龍造寺は例により「買おう」と出てきっぱりと断わられていた。しかし数日後英次は何者かにより拉致され、設計図も盗まれたことが分った。直美（新藤恵美）は無事に戻ってきた。誘拐犯人は英次ではなかったという。龍造寺は再びその男から呼出しを受け、国立競技場の前で、豊島建設社長（山茶花究）の用心棒に守られて、男を待った。一台の車が矢のように走ってきた。一瞬の後、龍造寺は連れ去られていた。その男は「おれは敬太（安藤昇）だ、英次の兄だ」と名のり、車は一路東海道を疾走していった。その頃英次はすでに亡く、海の見える墓地で眠っていたのだ。やがて追いついた用心棒たちは敬太を襲った。敬太は用心棒をめったうちに斬った。ついに敬太は逮捕され、当然一切が明るみに出た。龍造寺は地位と名誉を失った。しかし蔭で龍造寺を操り、英次を死に追いやった豊島や政界の園原（石山健二郎）の悪事は金力でモミ消されて暴露されることはなかった。敬太は2年の刑を言い渡された。この刑を黙々と耐えた敬太は、2年目の昼下り刑務所を出た。その足は真直ぐに丸の内のビル街へ進んで行った・・・。