映画・アニメの世界

【作品データベース】愛の讃歌 あいのさんか

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分
山田洋次監督が、瀬戸の港を舞台に描くラブロマンス。瀬内海孤島の町の土産屋で働く恋人同士の春子と竜太。ある時、竜太は新天地への憧れからブラジルへと渡ってしまうが、春子は彼の子を身篭っていた。春子と竜太、診療所の医師・吉永を中心に、夢や恋に燃える青春時代を感動的に描く。

STORY
瀬戸内海に浮かぶ日永島の波止場に、倉堂と連絡船の切符売場を兼ねている待帆亭がある。主人の千造(伴淳三郎)と息子の竜太(中山仁)、そして竜太の恋人春子(倍賞千恵子)がそこで働いていたが、待帆亭は診療所の医師でクリスチャンの伊作(有島一郎)、マッサージ師五平(渡辺篤)、旅館備後屋の主人(太宰久雄)、それに連絡船の船長(千秋実)が毎日、世間話をしに集ってくる場所でもあった。ある日工業学校を出た竜太が南米の新天地に憧れてこの島を出ていった。千造は怒り、春子は泣いたが、若者竜太の夢は大きかった。既に竜太の子を宿していた春子は半ば竜太を諦めながらも、伊作の診療所で男児を出産した。子供は竜介と名付けられたが、竜介の境遇に同情した伊作は自分の子として籍に入れ、春子や彼女の二人の妹をひきとった。一方、千造は竜太に去られた春子に同情し、息子の便りを一日千秋の思いで待っていたのだが、心配のあまり病床に伏してしまった。そんな出来事の中で春子は千造の世話をし、竜太を想いながらも、竜介を中心に伊作と楽しく暮していた。待帆亭に変わらず集ってくる人たちの話題は春子と竜太のことだった。そんなある日、南米での夢破れた竜太が春子を忘れることができずに、突然島へ帰ってきた。しかし、伊作と楽しそうに暮している春子を見た竜太は、再び一人で大阪に去っていった。一方、秘かに春子を愛し、竜介を自分で育てたいと思っていた伊作は悩んだが、千造が死んだ時、意を決して春子と竜介を竜太の許にやる決心をした・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
中山仁
倍賞千恵子
伴淳三郎
有島一郎
千秋実
太宰久雄
- スタッフ -
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
脚本:森﨑東
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

配給:松竹
©1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇