映画・アニメの世界

【作品データベース】大番頭小番頭 おおばんとうこばんとう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・100分
佐々木邦の原作を、森﨑東と桜井義久が共同で脚色し、土居通芳が監督したコメディ。撮影は河原崎隆夫が担当している。

STORY
大阪の履物問屋てんぐ商店は老舗だったが、女系家族の為に当主の田丸房雄(藤山寛美)は女房の広子(松村康世)に頭があがらなかった。履物問屋も時代の流れには抗しえず、経営は赤字つづきだった。それをお店第一主義の大番頭善助(芦屋雁之助)がなんとかやくりしていた。そんなてんぐ屋へ、一流大学を卒業した原野正二郎(竹脇無我)が丁稚奉公にやってきた。正二郎は大会社への就職が決まっていたのに大阪商人のド根性にひかれてやってきたのだった。丁稚の重助(芦屋小雁)によるソロバンの指導、そして正二郎のために、養女の美代子(柴田美保子)が大阪弁を教えてくれた。正二郎はつんつるてんの木綿の着物に前垂れをしめて、仕事の苦しさに耐えた。房雄の娘絹子(原田糸子)が彼に惚れ込んでしまったが、美代子も男らしい正二郎に魅きつけられた。そんななかで店の経営は破産の手前まできていた。善助は正二郎をつれて銀行に日参したが、融通してくる相手はいなかった。そこへ、ペテン師池上(三遊亭歌奴)が、企業コンサルタントと称して、斜陽の問屋街を取り壊し、一大企業センターを作るという計画を持ってきた。房雄は、義母里江(笠置シヅ子)と広子の反対を押し切ってビル建築の契約をしてしまった。折りも折り、不審火でてんぐ屋が焼け、そのショックで里江は死んだ。ある日、房雄はようやく池上のペテンに気がついた。企業センターなどは嘘で、池上はトルコ風呂をやろうとしていたのだった。これを聞いた善助と正二郎は、池上の子分と派手な喧嘩を始めた・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
竹脇無我
藤山寛美
原田糸子
芦屋雁之助
大村崑
三遊亭歌奴
- スタッフ -
原作:佐々木邦
監督:土居通芳
脚本:桜井義久
脚本:森﨑東
撮影:河原崎隆夫
音楽:小川寛興

配給:松竹
Ⓒ1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇