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【作品データベース】喜劇 一発勝負 きげき いっぱつしょうぶ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
山田洋次が監督・脚本を手掛けるハナ肇主演のコメディシリーズの一編。八代続いた旅館の長男・孝吉が一生一大の仕事を手がける。何をやっても桁はずれの豪快男が大騒動を巻き起こす。ハナ肇が、いわゆる“山田喜劇の顔”となった人気シリーズ。

STORY
関東のある小都市に8代続いた旅館二宮荘があった。この家の長男孝吉(ハナ肇)は、名前に似ぬ親不孝者で、女を囲い、父の忠(加東大介)と大喧嘩して家を飛び出した。その後、水商売の女が二宮家に来て、マリ子(瞳ひかる)という子供を置いていったが、マリ子は孝吉の子供だった。それから十数年、孝吉がひょっこり戻ってきた。ちょうど、母礼子(露原千草)の一周忌の日で、父や妹の信子(倍賞千恵子)の驚きをしり目に、孝吉は立派な身なりで得意気だった。その夜、孝吉は父の友だちの石丸医師(三井弘次)と酒を汲み交し、「男子一生の仕事をこの町でやる」と宣言したが、丼鉢の酒を一気に飲んで倒れてしまった。翌日、二宮家で孝吉の葬儀が営まれた。ところが、参列者が悲しみにくれた顔で集った時、棺の中から孝吉が仁王立ち。生き返った孝吉のことは、テレビに取り上げられるほど有名になった。やがて孝吉は、会社を設立し、鉱山技師山口(谷啓)、青田(桜井センリ)、赤山(犬塚弘)らと温泉のボーリングに乗り出した。忠は孝吉が家の庭のド真中や、先祖代々の墓地にボーリングすると聞いて大ムクレで、ついに二度目の勘当を言い渡した。そんなこともあって、孝吉の計画は思い通りには運ばず、破産一歩手前に来ていた。その時、ボーリング現場のパイプから良質の温泉が噴き出したのだ。孝吉はたちまち町の成功者になった。それから三年後、忠の苦々しい顔とは反対に、孝吉はヘルスセンターの経営に乗り出し、着々と事業を発展させていた。ある日、マリ子がヘルスセンターに出演しているバンドマンと東京へ出たいと言い出した・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ハナ肇
倍賞千恵子
谷啓
犬塚弘
桜井センリ
加東大介
- スタッフ -
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
脚本:宮崎晃
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

配給:松竹
©1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇