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【作品データベース】純情二重奏 じゅんじょうにじゅうそう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
斎藤良輔と長瀬喜伴のシナリオにより昭和14年に映画化された同名作品を原作に、桜井義久が脚色を担当、梅津明治郎が監督したメロドラマ。撮影は厚田雄春が担当している。

STORY
美しい湖畔の傍にある孤児養護施設の保母・栄子(倍賞千恵子)は、母きくが死ぬ時に残した日記帳を見て意外な事実を知った。日記帳には栄子の父が、現在の作曲界の重鎮河田武彦(北竜二)であることが記されていた。はやる心を押さえて上京した栄子は河田を訪ね、きくの死を告げたが、河田は愛人きくの面影を栄子に認めながらも、家庭の事情から娘と呼べず、栄子を追い帰さねばならなかった。河田の妻・恒子(坪内美詠子)は、隠居の身分ながら作曲界の大御所として存在する恩師・田島(早川雪洲)の娘だった。また河田の娘・八千代(倍賞美津子)は、恒子が愛人との間にこしらえた娘だったのだ。栄子はふとしたことから新進作曲家・関(吉田輝雄)と知りあい、彼のアパートの一室を借りることになった。関は栄子に歌の才能があることを認め、それを知った河田が内密に学費を出してくれたことから、栄子を音楽教室に通わせることにした。やがて歌手志望だった八千代と共に、同じ頃に歌謡界にデビューした栄子は、皮肉にも八千代と新人賞を争うことになった。審査員の意見が分れ、河田の意見で新人賞の行方が決定するというとき、河田は八千代を推した。それを私情だと怒る関に、河田は栄子が実の娘であり、八千代の出生の秘密を打ち明けるのだった。そんなある日、河田夫妻の結婚記念と八千代の新人賞受賞のパーティが盛大に開かれたのをよそに、栄子は淋しく故郷に帰って行った。一方、その後を追った関は、栄子が母から聞かされたメロディを口ずさむのを聞き、それをヒントに曲にまとめた。関の新曲の譜を見た河田は、原曲がきくとの思い出を秘めた「純情二重奏」であるのを知り、それを八千代に歌わせた・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
倍賞千恵子
吉田輝雄
倍賞美津子
三上真一郎
チック・タック
高峰三枝子
- スタッフ -
原作:斎藤良輔
原作:長瀬喜伴
監督:梅津明治郎
脚本:桜井義久
撮影:厚田雄春
音楽:小川寛興

配給:松竹
Ⓒ1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇