映画・アニメの世界

【作品データベース】濡れた逢いびき ぬれたあいびき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・85分
土屋隆夫の原作「変てこな葬列」を、野村芳太郎と吉田剛が共同で脚色し、前田陽一が監督したスリラー。撮影は加藤正幸が担当している。

STORY
中口守吉(田辺昭知)は郵便局の臨時集配人である。町まで3時間、東京まで一日がかりという山の部落で25歳の青春を持てあましていた。ある日、守吉はたまたま同じ郵便局に勤めるかね子(加賀まりこ)が隣村の近藤に騙されて自殺しようとしているところを見た。しかし、守吉も配達をサボって郵便物を捨てようとした現場をかね子に見られてしまった。お互いの秘密を知った二人は、それ以来急速に親しくなり、貯水池の近くの木蔭で二人だけのもうひとつの秘密を持ったのである。そんなとき、近藤はかね子に騙され、彼女の持っていた劇薬を狂言自殺用の薬と思って飲み、死んでしまった。ドンファンだった近藤の死に誰も不審に思う者はなかった。ある日、郵便局長の多良(谷幹一)が、かね子と守吉の二人に縁談を持ち込んできた。皮肉なことに両方とも良縁で、かね子は大学出のハンサムな青年にのぼせ上がり、守吉の相手もかねてからモーションをかけていた娘だったので有頂天になるのだった。こうなると、お互いに肉体関係を持ったことを後悔するようになってきた。そして二人はバレないように相手を消すことを真剣に考え始めた。逢うたびに激しい抱擁を交し愛の言葉を口走るお芝居を上手に演じながら、かね子も守吉も殺人の方法を模索していたのだった。何回か、滑稽な失敗を繰返したある日、ついに守吉は断崖からかね子を突き落すことに成功した。かね子の悲鳴が長く尾を引いて途絶えた時、すべてが終わった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
加賀まりこ
田辺昭知
谷幹一
山東昭子
柳沢真一
牟田悌三
- スタッフ -
原作:土屋隆夫
監督:前田陽一
脚本:野村芳太郎
脚本:吉田剛
撮影:加藤正幸

配給:松竹
Ⓒ1967松竹株式会社

ジャンル:現代劇