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【作品データベース】喜劇 一発大必勝 きげき いっぱつだいひっしょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分
藤原審爾の原作「三文大将」を元に山田洋次監督が森﨑東と共同脚本で手掛け、ハナ肇を主演に迎えて贈る。海に面したある工業都市で、バスの車掌をしている荒木つる代。彼女に想いを抱く同じ長屋の住人、左門泰照が巻き起こす爆笑コメディ。

STORY
内海に面したある工業都市。荒木つる代(倍賞千恵子)は、この煤煙都市でバスの車掌をしていた。彼女には服役中の夫と赤ん坊がいたが、まだ若く、同じ長屋の住人保健所員の左門(谷啓)は、ひそかに想いを寄せていた。ある日、つる代のバスに長屋の連中が、大きな箱を持って乗り込んで来た。四人は紋付や背広に威儀を正していたが、どことなく落ち着かなかった。それは長屋の同僚馬さんが河豚にあたってポックリ逝き、左門が寄贈した棺桶代を酒代にしてしまったからだった。馬さんの骨つぼを前に、バカ騒ぎをする連中。左門は烈火の如く怒ったが、酔っ払いが相手では所詮話にならなかった。この様子を見ていたお祈り婆さん(武智豊子)が、崇りを予言し、的中させた。ボルネオ帰りの大男寅造が長屋に乗り込んで来たのだ。彼は、振舞い酒を飲み、おとなしく弟分の死を悼んでいたが、やがて大暴れをはじめ、遂に長屋の連中に馬さんの骨粉を飲ませる始末だった。翌朝、長屋の面々は、腹痛と下痢で大騒ぎ。左門は、寅造がボルネオのコレラを持ち帰ったのでは、と心配した。やがて、長屋の連中は、旅行費を寅造に献上して厄払いをした。ところが寅吉は、一年後には再び舞いもどり、長屋の連中を困まらせた。寅造の行為に業を煮やしたつる代は説得に努め、左門は勇気をふるって暴れ者の寅吉に重傷を負わせた。やがて寅造は、左門の看病で回復した。そして、服役中の夫から離婚費用に30万円を強要されている、つる代のために左門と協力しあった。ある日、寅造が工事現場から、わざと転落した。それは労災金目当ての芝居だったが、下で見守っていた左門の頭上に落下、左門は悲惨な最後をとげるのだったが・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ハナ肇
倍賞千恵子
谷啓
犬塚弘
志摩ゆき
武智豊子
- スタッフ -
原作:藤原審爾
監督:山田洋次
脚本:森﨑東
脚本:山田洋次
撮影:高羽哲夫
音楽:佐藤勝

配給:松竹
©1969松竹株式会社

ジャンル:現代劇