若者はゆく－続若者たち

公開日：1969年5月10日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分
『若者たち』のトリオ、脚本・山内久、監督・森川時久、撮影・宮島義勇と安承攻が担当した青春もの。

STORY
出稼ぎのまま帰らぬ父、残された母みき（大塚道子）と辰夫（福田豊土）との密交渉。純真な間崎ミツ（木村夏江）は、そんな母を許さず、自分自身だけを頼りに上京した。東京で働き、学び、生活する若者たち。佐藤家の五兄弟もその一人だ。長兄の太郎（田中邦衛）は設計技師、親代わりになって育てた弟妹も成長し、今ではマイホームを築くことに夢にしている。遠距離トラックの運転手次郎（橋本功）は、町子（夏圭子）との結婚準備におおわらわだった。だが、町子はかつて争議で苦労を共にした前労組指導者塚本（塚本信夫）との縁がきれず、闘いに疲れ争議団の金を持ち逃げした彼に気をもんでいた。経済学専攻で理論家肌の大学生三郎（山本圭）は、金のためにあくせくする太郎に反発、全共闘入りし学園粉争で激突抗争を繰返えす親友小川（江守徹）とも対立していた。そして、就職試験の失敗は、彼に深い挫折感を味あわせた。オリエ（佐藤オリエ）は働きがら兄弟の母代わり。オリエが太郎の部下武（中野誠也）から求婚されたのはそんな頃。だが、脚が悪い被爆者の戸坂（石立鉄男）が心を離れなかった。進学浪人の末弟末吉（松山政治）は、自動車のセールスでチャッカリ稼いでいた。そんな頃、オリエの職場の同僚ミツが解雇された。それは、ノイローゼ気味の東北出身のはるえ（辻由美子）をかばって職制と争ったためだった。そのミツをオリエは家に連れ帰った。一方、太郎は、虎の子の金を積んで契約した土地会社がつぶれ、そのショックから胃痙攣を起してしまった・・・。