喜劇・大激突

公開日：1969年7月23日（水）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・85分
広田信之と田中康義が共同で脚本を執筆し、田中康義が監督した喜劇。撮影は堂脇博が担当している。

STORY
浪花松吉（藤田まこと）は、やくざ廃業を志し、新天地を求めて南米移住船に乗った。しかし甲板で左手の小指と薬指のない男に声をかけたことから、とんだ災難に巻込まれた。松吉の不注意から、その男・和井内敏男（なべおさみ）は、身体に欠陥のあることを発見され、移住不許可になってしまったのだ。お人好しの松吉は、敏男に同情し下船のやむなきにいたった。それから間もなく、やくざ志望の敏男に、松吉の素性がばれてしまった。敏男は、早速松吉の子分気どりで有頂点。そんな折、関西から松吉の女・蝶子（園佳也子）が訪ねて来た。彼女は、もと松吉の兄貴分三の宮の女房だったが、堅気になった松吉に惚れ、三の宮の入獄中をよいことに逃げて来たのだ。だが出獄した三の宮はこの一件を嗅ぎつけ、松吉の身に危機が迫った。そんな二人を逃がしたのは、松吉に一宿一飯の恩義を受けた健（財津一郎）。彼は松吉を救うために、三の宮の命令で横浜のボス浜上（永田靖）を殺すことになった。ところがその直後、この三人はとあるレストランでハチ合わせ。事の決着をつけるべき話合いが始められたものの三人三様の思惑がからんで、交渉は決裂寸前・・・。