映画・アニメの世界

【作品データベース】喜劇・夜光族 きげき・やこうぞく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
夜間、海面に浮遊して、波などに打たれて青白い燐光を放つ夜光虫のように、盛り場のネオンの海を渡り歩く夜光族を主人公にした風俗喜劇。脚本は大川久男。監督は脚本も執筆している渡辺祐介。撮影を荒野諒一が担当している。

STORY
東京、夜の銀座。ネオンの輝きに誘われ、アルコールとアバンチュールを求めて夜の紳士が行き交う中に、平木平三(三木のり平)が、颯爽と歩いている。彼は、銀座界隈のバーのホステスの間では知る人ぞ知る『結ばせ屋』。一夜妻などの紹介とは違って、一生の伴侶を誓うホステスとお客の縁結びの神なのである。結婚、入籍その他一切の事務を担当し、その謝礼が生活の糧という優雅な商売である。商売は万事好調で、悩みといえば、この誇り高き職業をポン引きと勘違いする不届き者が居ることと、自動車修理工業で働く一人娘花子(倍賞美津子)が、死んだ女房そっくりに、何かと小言を言うようになってきたこと位である。一方、花子は、ホステスの縁結びに夢中になっている父親を尻目に、秘かに恋愛進行中、だが結婚資金がちょっと不足している。彼女と恋人の太郎(森次浩司)は、資金は昼間の商売で作るという協定を結んでいたが、太郎が友人の借金を、肩がわりするハメとなりバーテンとして「セブン」で働くこととなる。そんなある日、平三が上機嫌で「セブン」を訪れ、花子の恋人とは知らずに太郎を紹介されたが、相性が悪く、不吉な初対面だった。これがケチのつきはじめ、平三は売春斡旋容疑で警察で調書を取られ、ショックで商売廃業の決心を固めて、夜警として再出発するが・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三木のり平
森次浩司
倍賞美津子
悠木千帆
早瀬久美
伴淳三郎
- スタッフ -
監督:渡辺祐介
脚本:渡辺祐介
脚本:大川久男
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1971松竹株式会社

ジャンル:現代劇