映画・アニメの世界

【作品データベース】生まれかわった為五郎 うまれかわったためごろう

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・7巻
TVの人気バラエティー・ショー『ゲバゲバ90分』に登場するキャラクターを主人公とする“為五郎もの”の第5作。今までの野村芳太郎監督から森﨑東監督にバトンタッチされ新しくスタートする。人情喜劇で名高い森﨑東監督らしく、ハナ肇扮する為五郎の巻き起こす大騒動を描く。多彩な周辺人物のキャラクターが魅力的。

STORY
為五郎(ハナ肇)は上野駅のトイレで、生活に疲れたベッドのセールスマン犬丸三平(財津一郎)に声をかけ、おさわりバーへ誘った。そこで彼は、ホステスのシカ子(緑魔子)と犬丸の仲をとりもち姿を消した。シカ子は、殺人罪で服役中だった父徳一(殿山泰司)の出所の日、犬丸と出迎え、故郷居切浜に帰った。そこは、すでに石油コンビナートが屹立し、数年後には人口二十万の大都市に変貌するのだ。数カ月後、為五郎が犬丸と再会したのはこの臨海工業都市である。犬丸から、徳一が家族のためにヤクザの足を洗おうとしたが花田親分(三木のり平)が許してくれないということを聞き、一肌脱ぐ決心をする。だが、逆に、徳一の破門と引き換えに為五郎が花田の盃をもらう破目になってしまった。しばらく後、花田組では、第二期工事の起工式に東京から視察団を迎えていたが、為五郎が企画した労務者の慰労会とぶつかり式はめちゃくちゃになってしまった。その夜、カンカンに怒り狂う花田をよそに為五郎はこの町を去ったが、花田組の子分につかまってしまい、半殺しにされた上、簀巻にされて海へ投げ込まれた。仮死状態の為五郎は、運良くシカ子と犬丸に発見された。シカ子は火をたき焼酎を一気にあおると、ほてった躰で為五郎を抱きしめた。やがてその甲斐あって為五郎は生き返った。彼は、生まれて始めて人間の暖かさに接した。牛馬のように働かされる労務者たち、騙され、しいたげられ、おどかされても何一つ抵抗の術もない人々。「そんな人たちを救うために花田をやっつけよう」為五郎はピストルを握りしめ花田のいるサウナへ乗り込んだ・・・

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ハナ肇
緑魔子
財津一郎
小川ひろみ
三木のり平
高橋長英
- スタッフ -
監督:森﨑東
脚本:森﨑東
脚本:猪又憲吾
脚本:熊谷勲
撮影:吉川憲一
音楽:宮川泰

配給:松竹
©1972松竹株式会社

ジャンル:現代劇