映画・アニメの世界

【作品データベース】人生劇場・青春篇、愛慾篇、残俠篇 じんせいげきじょう・せいしゅんへん、あいよくへん、ざんきょうへん

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・13巻
かつて、幾度も映画化され、数々の名作を生んだ、尾崎士郎の自伝的小説『人生劇場』のこれは13度目の映画化。愛知県吉良町(現・西尾市)から上京し、早稲田大学に入学した青成瓢吉の青春とその後を描いた長編シリーズ。任侠の道ひと筋に生きる男たちと、彼らをめぐる多感な女たち。それぞれ一途な情熱で各自の人生をたどる姿を描く大河ドラマ。脚本は監督は加藤泰。

STORY
大正5年。隣家のやくざの杉原を殺し、服役していた吉良常(田宮二郎)が10年ぶりに、三州横須賀に帰って来た。しかし、吉良常が主人とたのむ今は没落した肥料問屋辰巳屋の当主瓢太郎(森繁久彌)は、その夜、ピストル自殺をとげた。「立派な男となるまで墓を建つるに不及」という遺書を一人息子瓢吉(竹脇無我)に残して。東京で文士をめざし勉強していた瓢吉は同棲中のお袖(香山美子)を残し、急ぎ帰郷した。葬式の日、吉良常は、仇討ちを狙う杉原の身内に連れ出されるが、父親ゆずりの激しい気性の瓢吉が駆け付け、事なきを得る。数日後、二人は上京した。大正8年。東京・深川で男を売る小金一家は、新興やくざ丈徳の目に余る増長に業をにやし殴り込みをかけ、子分宮川(渡哲也)、客人飛車角(高橋英樹)などの活躍により大勝利となった。その頃、飛車角が女郎屋から足抜きさせ匿っていた愛人おとよ(倍賞美津子)が、飛車角の兄弟分奈良平(汐路章)の裏切りにより女郎屋に連れ戻された。怒った飛車角は、奈良平を刺殺し、巡査に追われる身となったが、偶然、瓢吉の家に飛び込む。そこで吉良常と意気投合した飛車角は、吉良常のすすめもあり自首する事にした。瓢吉は、懸賞小説に当選、また作家小岸照代(任田順好)と関係がつづいていたが、かつて別れ、今は女給となっているお袖と再会した。そして、瓢吉は文学と愛情の間をのたうつのであった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
竹脇無我
田宮二郎
渡哲也
倍賞美津子
香山美子
高橋英樹
- スタッフ -
原作:尾崎士郎
監督:加藤泰
脚本:野村芳太郎
脚本:三村晴彦
脚本:加藤泰
撮影:丸山恵司
音楽:鏑木創

配給:松竹
©1972松竹株式会社

ジャンル:現代劇