映画・アニメの世界

【作品データベース】必殺仕掛人 ひっさつしかけにん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・87分
法に代って、庶民の怨みを晴らす“殺しの代行者”仕掛人の活躍を描く、池波正太郎原作。テレビシリーズの大人気を受けて制作された、劇場版第1弾。各種設定は、テレビシリーズを元にしている。梅安は田宮二郎、左内を高橋幸治が演じている。半右衛門はテレビと同じく、山村聡が演じた。原作「おんなごろし」と短編「梅雨の湯豆腐」をミックスしたストーリー。人足口入稼業の音羽屋半右衛門を元締に、浪人剣客の西村左内、鍼医者の藤枝梅安の仕掛人(殺し屋)チームが依頼者から金銭を貰い、悪人を抹殺し、晴らせぬ恨みを晴らすという内容。

STORY
鍼医者・藤枝梅安(田宮二郎)は、仕掛人の元締・音羽屋半右衛門(山村聡)から前金二十五両と引換えに日本橋蝋燭問屋・辻屋文吉(穂積隆信)の後添いお照(川崎あかね)を殺した。お照は、盗っ人稼業駿府の音蔵の娘で、音蔵が乾分の徳次郎(浜田寅彦)に殺された後は、孫八(川地民夫)と組んで悪事を重ねていた。その上、老い先短い文吉をたぶらかして後妻に入り込み辻屋の身代を狙っていた。文吉がお照の仕掛を依頼したのもそのためであった。翌日、梅安は血の匂いを消すため、今では梅安の助っ人となっている徳次郎を連れて甲州へ旅立った。二人の後を、梅安のお照殺しを目撃していた孫八が尾けていた。その夜、徳次郎は裏切者として孫八に殺された。仕掛人西村左内(高橋幸治)は研師を稼業としていたが、その喧嘩さばきを買われて、八丁堀同心峯山又十郎(室田日出男)から町方同心になることをすすめられていた。ただし、与力、組頭への手土産として三十両が必要だという。だが、それは又十郎の地位利用のユスリタカリだった。街はずれの私娼宿の女将・お吉(野際陽子)は、上野界隈を縄張りとする香具師・三の松の平十(河村憲一郎)の妾だが、今では平十の乾分になっている孫八とも深い仲であった。やがて、病弱な平十は、度々難癖つけてユスっていた又十郎の殺しを音羽屋に依頼して息を引き取った。平十の弟分・聖天の大五郎(三津田健)もあらためて又十郎殺しと、そしてお吉の仕掛を依頼した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
田宮二郎
山村聡
高橋幸治
野際陽子
- スタッフ -
原作:池波正太郎
監督:渡辺祐介
脚本:渡辺祐介
脚本:安倍徹郎
撮影:小杉正雄
音楽:鏑木創

配給:松竹
©1973松竹株式会社

ジャンル:時代劇