映画・アニメの世界

【作品データベース】野良犬 のらいぬ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・104分
昭和24年に黒澤明監督が撮った同名映画の再映画化。ピストルを奪われた若い刑事が野良犬と化して犯人探しに執念を燃やし奔走する姿を、現代の風俗と世相を背景に描いたストーリー。脚本は森﨑東ほか協力者(総称・一色爆)、監督も森﨑東、撮影を吉川憲一がそれぞれ担当している。

STORY
真夏のある夜、村上刑事(渡哲也)は路上で一人の女性を不審尋問した。そこへ6人組の男たちが現われた。アベックを狙ったひったくりである。彼らは村上に襲いかかった、村上の拳銃が地面にころがる。銃声! 女が崩れるように倒れ、村上の頭に犯人の一人がスパナを振り下ろした……。直ちに非常線がはられた。拳銃には実弾五発が装てんされていることから、捜査本部は特命捜査に切り替えた。村上の身柄は、部屋長の佐藤刑事(芦田伸介)に預けられた。二人はオートバイ解体屋、薬局などの聞き込みを始めるが、手がかりはつかめない。いらだつ村上。佐藤はそんな村上の気持ちをほぐすために、自分の家へ彼を連れていき、妻布恵(赤木春恵)、娘一枝(松坂慶子)に世話をさせた。数日後、古新聞収集業の社長が村上の拳銃で殺された。村上は佐藤の家を飛び出した。捜査員から除外された彼は単独で犯人を捜すしかない。毎日、毎夜、目を光らせ、流れる汗を拭うこともせず犯人を求めて歩き廻った。まるで餌を求めている野良犬のように・・・。そんなある日、村上の耳に聞き覚えのある言葉が飛びこんだ。あの夜、犯人たちが叫んだ言葉と同じだ。それは沖縄の言葉、もしや犯人たちは沖縄出身では?。一方、佐藤は、犯人の使った車の持ち主は暴力団であり、当夜運転していたのはハツオ(佐藤蛾次郎)というチンピラだった、ということをつきとめた。そして、その車が盗まれた時の状況から、大城朱実(中島真智子)という沖縄の少女が浮かび上った。やがて、彼女を捜査するうちに、彼女の仲間が次第に明るみに出てきた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
渡哲也
松坂慶子
芦田伸介
志垣太郎
- スタッフ -
原作:黒澤明
原作:菊島隆三
監督:森﨑東
脚本:一色爆
撮影:吉川憲一
音楽:佐藤勝

配給:松竹
Ⓒ1973松竹株式会社

ジャンル:現代劇