映画・アニメの世界

【作品データベース】しなの川 しなのがわ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・91分
岡崎英生・作、上村一夫・画による人気劇画を野村芳太郎監督が文芸作として映画化。昭和初期波乱の時代を背景に、良家の娘の奔放な生き方、女の愛の遍歴を描く青春大作。『同棲時代-今日子と次郎-』に続いて由美かおるの体当たり演技が話題に!新潟の十日町や信濃川・桑名川・六日町・佐渡などの雄大な自然を切り取った映像美も必見。


STORY
昭和3年、信濃川上流の山間部落に小作人の倅として育った朝田竜吉(仲雅美)は、十日町の高野家に丁稚奉公することになった。17歳の時だった。気苦労の多い丁稚生活の中で、竜吉の安らぎは、高野家の一人娘で女学校3年の雪絵(由美かおる)の美しい存在だった。ある日、雪絵は母(岩崎加根子)が13年前、番頭と駆け落ちしたということを知った。問いつめても黙っている父に業を煮やした雪絵は、衝動的に竜吉を土蔵に引き入れ激しいキスを交わした。番頭の辰之助(山本豊三)の進言で、雪絵は長岡の女学校に転校することになった。雪絵は出発前に自分のすべてを竜吉に与えようとして二人は土蔵に入った、が、一足先に土蔵に入った竜吉は、中で雪絵の父と辰之助が男同志で抱き合っている姿を見た。雪絵が入ろうとするのを止めた竜吉は、雪絵には口が裂けても、このことは言うまいと誓うのだった。昭和5年、転校した雪絵は、情熱的な左翼シンパの国語教師・沖島雄介(岡田裕介)に急速に接近した。校長に呼び出された父は、雪絵を十日町へ連れ帰った。沖島は、結婚を申し込みに十日町まで来たが、父は即座に拒否した。沖島と雪絵は駆け落ちした。その二人の姿を遠くで見ていた竜吉は、雪絵との思い出の写真を信濃川に捨てた。沖島と雪絵は刑事に捕わり、沖島は父のいる伊豆へ、雪絵は十日町へと強引に帰らせられた。途中、再び逃げた雪絵は伊豆へ行った。激情の中で抱き合う二人、雪絵は処女を捧げた。しかし、雪絵は何故か、沖島から離れて行く自分を感じていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
由美かおる
仲雅美
岡田裕介
仲谷昇
- スタッフ -
原作:岡崎英生
原作:上村一夫
監督:野村芳太郎
脚本:ジェームス三木
脚本:野村芳太郎
撮影:川又昂
音楽:冨田勲

配給:松竹
©1973松竹株式会社

ジャンル:現代劇