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【作品データベース】必殺仕掛人・春雪仕掛針 ひっさつしかけにん・しゅんせつしかけばり

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分
必殺仕掛人シリーズ3作目。次々と殺人を犯す強盗団に挑戦する仕掛人たちの活躍を描くサスペンス時代劇。原作は池波正太郎の同名小説。脚本は安倍徹郎、監督は貞永方久、撮影を丸山恵司がそれぞれ担当している。

STORY
正月の雪の降る夜、漆器問屋の一家が惨殺された。この事件は、半年前、ここに後妻に入ったお千代(岩下志麻)が盗賊の首領であり、彼女の手引きによるものだった。この真相を知っているのは、昔は盗っ人で今は堅気となっている、お千代を育てた小兵衛(花澤徳衛)だけだった。小兵衛は千代を立直らすには彼女の子分たち勝四郎(夏八木勲)、三上(竜崎勝)、定六(地井武男)の3人を殺すしかないと考え、仕掛人音羽屋半右衛門(山村聡)に三人の始末を依頼した。半右衛門の命を受けた梅安(緒形拳)は、まず、定六を風呂屋の中で殺した。そして、三上は小杉十五郎(林与一)の剣に倒れた。次に勝四郎を狙った梅安は、勝四郎が千代の情夫であるのを知ると同時に、千代は、昔、自分が女にした女であることを知った。千代が次に目をつけたのは大阪屋で、そこの手代幸太郎(村井国夫)の誘惑に成功するが、幸太郎は勝四郎に殺されてしまった。そんなある日、千代は梅安を尋ね、勝四郎殺害を依頼した。だが、これは千代と勝四郎の罠で、梅安は捕えられ、定六たちの殺しの依頼者を聞き出そうとする勝四郎の拷問を受けた。その時、梅安を救いに、小兵衛が現われ殺されてしまった。ある雪の夜、大阪屋の金蔵を勝四郎一味が襲った。しかし、金蔵の中に入っていたのは半右衛門と小杉。一転して修羅場と化した蔵の中で、盗賊たち、そして勝四郎が次々と死んでいった。一味の帰りを待つ千代の前に、梅安が立った。「梅安さんのお内儀さんになりたかった」とすがるように言う千代のうなじに、梅安の殺し針が突き刺さった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
緒形拳
林与一
山村聡
岩下志麻
- スタッフ -
原作:池波正太郎
監督:貞永方久
脚本:安倍徹郎
撮影:丸山恵司
音楽:鏑木創

配給:松竹
Ⓒ1974松竹株式会社

ジャンル:時代劇