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【作品データベース】美女放浪記 びじょほうろうき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・93分
研ナオコ主演作で、現代の若者の潜在心理の中にある「自殺志願」というモチーフを明るく滑稽なものにして描いたストーリー。脚本・監督は渡辺祐介、撮影を小杉正雄がそれぞれ担当している。

STORY
吹雪の東北地方。とある小さな駅に若い女が降り立った。そして、彼女は雪の中に穴を掘り、遺書を残し、そこに横たわった。女の名は生駒ひらめ(研ナオコ)。愛する男・熊坂純平(秋野大作)との恋に破れ、死のうと決心していたのであった。しかしなんとそこには、先客がいて、彼女は自分の死を忘れ、男を蘇生させるのであった。男は、太郎(坂上二郎)といい、ガンと思い込んでの自殺未遂であった。太郎の家へ連れて行くと、命の恩人と家族からもてなしを受けるひらめ。しかし、ひらめが来たおかげで、太郎の家は日常生活が混乱し、ひらめはこの家を出て行くことにする。一方、東京のひらめの自宅では、母一人が心配し、姉妹達はいっこうにその気配がない。そして、母・むつ(ミヤコ蝶々)と自然和尚(五代目柳家小さん)、老板前の仁吉(佐野浅夫)が相談。純平は驚き、ひらめを探し出すため、旅へ出る。ひらめはその頃、地酒の造りの屋で、自殺の事や純平の事も忘れてしまったように働いていた。そして、そこの一人息子・正一(前川清)に胸をときめかしていた。しかし、正一は大の女嫌い。正介老人(花澤徳衛)というこの家の主人にひらめは求婚され、がっくり。またまた、自殺の決心をし、酒蔵の樽の中へとび込む。しかし、樽がこわれ、彼女は自殺の機会を失ってしまう。ひらめを追っている純平は、なかなか見つからず、落胆してとある古い宿へとまった。純平とひらめの女友達がその夜、しょげている彼をはげますためにドンチャン騒ぎを始める。偶然、その宿にいたひらめは、今度こそはほんとうに死のうと最後の遺書を書いていたが、純平達の騒ぎのために筆が進まず、女中に言って騒ぎを中止するように頼む・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
研ナオコ
ミヤコ蝶々
坂上二郎
前川清
- スタッフ -
原案:渡辺祐介
原案:下飯坂菊馬
監督:渡辺祐介
脚本:渡辺祐介
撮影:小杉正雄
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1977松竹株式会社

ジャンル:現代劇