俺は田舎のプレスリー

公開日：1978年8月5日（土）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・85分
吉幾三のヒット曲「俺はぜったい！プレスリー」をもとにした山田洋次の原案を、朝間義隆と梶浦政男と植村信吉が脚本化し、満友敬司が監督したコメディ。青森県五所川原の平和な村での恋と騒動を描く。吉は主題歌を担当し、主人公の友人役で出演も果たしている。

STORY
保（勝野洋）は高校卒業後、大学を20数校受けた。しかしすべて不合格。今では親のリンゴ園を手伝っていた。そんな保は、農協に勤める百合子（鮎川いずみ）にひそかに思いを寄せていた。しかし皮肉なことに、彼女は兄、真美男（カルーセル麻紀）のフィアンセであった。東大を優秀な成績で卒業し、ソルボンヌ大学に留学しているその兄が帰ってくることになった。村の誉、希望の星を鼓笛隊まで編成して出迎えた。しかし、駅に降りた真美男は何と女装姿であった。かつての村の誉は、パリで女に性転換して帰ってきたのである。百合子はショックで気を失ってしまった。真美男に対する村の態度は冷たく、彼女は再びパリに帰る決心をするのである。真美男は百合子にわびを言い、保が彼女に熱い思いを抱いていることを告げて日本を去っていった。数日後、保は思いのたけを百合子にぶつけたが、彼女は保は可愛い弟のようだと言って、東京に向かうのである。しかし保はくじけなかった。