映画・アニメの世界

【作品データベース】港町紳士録 みなとまちしんしろく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・88分
小料理屋の娘を愛する純情、単純で乱暴な船乗りと、高校教師の二人の男の間に生まれる友情を描いたストーリー。脚本は高橋正圀と広瀬襄による共同執筆、監督は広瀬襄、撮影を竹村博がそれぞれ担当している。

STORY
港町・横須賀。マグロ漁船員、赤鬼のジョー(千田孝之)はアフリカから一年ぶりに帰ると、早速お目あて咲子(友里千賀子)のいる小料理屋「ひょうたん」に行った。ジョーは身長2メートル、体重100キロの大男だが、気が小さくて咲子に愛を告白出来ない。その反動で咲子に言い寄る男たちを、ことごとく暴力によって撃退している。しつこく誘う呉服屋の若旦那(轟二郎)や、咲子の父、金蔵(ハナ肇)に「娘をうちのキャバレーに寄こせ」と迫る暴力団員のサブもジョーの犠牲者の一人だ。ジョーがいては咲子は嫁に行けないと、金蔵や遊び仲間の新介(東八郎)、五郎(谷啓)は心配するが、彼女はそんなことも知らず、岬で潮騒、汽笛、鴎の声などを録音していた。そこに、捕虫網を持って走る男がいた。彼は星泰平(吉幾三)という咲子の高校のときの生物の先生であった。五年ぶりの再会を喜ぶ二人。その晩、泰平は用務員の小池に、咲子への愛を打ち明けるのだった。やがて、そのことを知った港町紳士録たちは、泰平もジョーの犠牲者になるのでは、と心配でならない。泰平は「力による制裁なんて許せない、話をつけてやる」とタンカを切るが、やはりジョーに追われて港の埋立地を逃げ回るのだった。しかし、昆虫捜しで山歩きをしている泰平と船暮しのジョーでは足の速さが違う。ジョーはガックリと膝を落とす。結局「お互いに意思表示をして彼女の選択にまかせよう」という結論になった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
友里千賀子
吉幾三
千田孝之
ハナ肇
- スタッフ -
監督:広瀬襄
脚本:高橋正圀
脚本:広瀬襄
撮影:竹村博
音楽:青山八郎

配給:松竹
Ⓒ1979松竹株式会社

ジャンル:現代劇