映画・アニメの世界

【作品データベース】わるいやつら

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・129分
松本清張原作の小説を映画化。女から金をまきあげて経営の赤字を埋める病院長。世間知らずでプレイボーイの男が、悪女たちに惑わされ転落の人生を歩んでいく。医者の社会的権威を利用して犯罪に手を染めてゆく医師と、その人間関係を描く、野村芳太郎監督の長編ピカレスク・サスペンス。

STORY
総合病院の院長・戸谷信一(片岡孝夫)は名医と言われた父の死後は遊びほうけ、病院の赤字を女たちからまきあげた金で埋めていた。戸谷には妻の慶子(神崎愛)と別居中で、横武たつ子(藤真利子)、藤島チセ(梶芽衣子)の二人の金ずるの愛人がいる。また現在は槙村隆子(松坂慶子)という独身で美貌のデザイナーに夢中になっていた。戸谷は友人の経理士、下見沢(藤田まこと)に妻との離婚の金銭問題やその他の悪事を任せていた。愛人たつ子は深川の材木商のおかみで、親ほど歳の違う夫は、長く病床にあり、彼女が店をきりもりしていた。彼女は戸谷に金を貢ぎながら、夫を毒殺しようとする。戸谷の協力で、たつ子の計画は成功するが、家族の疑いで彼女は店の金を自由に使えなくなってしまう。戸谷は結婚を迫る金のないたつ子を、かつての父の二号で、自分も関係した婦長の寺島トヨ(宮下順子)と共謀して殺害する。一方の愛人、藤島チセも東京と京都にある料亭を切りまわす女傑で、戸谷の最大の資金源だった。チセも夫を疎ましがっており、戸谷はたつ子のときと同じ方法で殺害する。二度とも、医師として信用のある戸谷の書いた死亡診断書は何の疑いももたれなかった。戸谷は秘密を知るトヨの存在が次第に邪魔になり、モーテルで絞殺、死体を林の中に投げ捨てた。戸谷はすべての情熱を隆子に注いだ。一方、トヨの死体発見の記事はいつまでも報道されなかった。そんなある日、井上警部(緒形拳)が戸谷を訪れた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
片岡孝夫
松坂慶子
梶芽衣子
藤真利子
- スタッフ -
原作:松本清張
監督:野村芳太郎
脚本:井手雅人
撮影:川又昂
音楽:芥川也寸志 

配給:松竹
©1980松竹株式会社

ジャンル:現代劇