映画・アニメの世界

【作品データベース】真夜中の招待状 まよなかのしょうたいじょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・125分
遠藤周作のミステリー小説「闇の呼ぶ声」を、都会的な雰囲気の女優・小林麻美を主役に迎えて野村芳太郎監督が映画化した作品。失踪したフィアンセとその兄弟の謎を追う一人の女性の姿を描く。

STORY
稲川圭子(小林麻美)はフィアンセの田村樹生(小林薫)がノイローゼ気味なので、父の紹介で神経科医、会沢(高橋悦史)を訪ね、相談した。樹生は幼い頃、田村家に養子にきて、四人兄弟の末っ子となった。その樹生の三人の兄が理由もなく失踪したのだ。熊本で薬局を営む長兄・順吉(藤田まこと)が二年前に、東海村原子力研究員の次兄・和生(渡瀬恒彦)、沼津で製氷業を営む三兄の捷平(竹内のぶし)がこの二ヵ月間に相次いで失踪した。樹生は次は自分の番だと心配していた。会沢は圭子の話に興味を持ち、樹生に会った。そして人間には夢で近い将来に起こる危険を予知する能力があるが、樹生にもそれがあることから夢の記述をすすめた。圭子は夢の謎を追って兄たちの家々を訪ねた。そして、捷平の妻から、夫が長兄の順吉を訪ねた時に一緒に写した写真に仄白い老人が写ってたことを聞き、圭子は順吉のいた熊本に向った。順吉の妻ミツ(宮下順子)は兄の久世(米倉斉加年)の所に身を寄せており、その久世によると、順吉の描いていた絵にも、例の老人がいたという。一方東京では、樹生の日誌を読んだ会沢は、そこに作為があるのを感じていた。東京に戻った圭子に、樹生は話した。「兄たちは皆十五日に失踪していた。長兄が六月、次兄が七月、三兄が八月、そして、あさっての九月十五日は僕の番だ」。そしてその日、樹生は消えた・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
小林薫
小林麻美
芦田伸介
高橋悦史
- スタッフ -
原作:遠藤周作
監督:野村芳太郎
脚本:野上龍雄
撮影:川又昂
音楽:菅野光亮

配給:松竹
©1981松竹株式会社

ジャンル:現代劇