映画・アニメの世界

【作品データベース】道頓堀川 どうとんぼりがわ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・130分
道頓堀川に面した喫茶店を舞台に、父と子、男と女、そしてさまざまな形の青春を描く。「泥の河」に続く宮本輝の同名小説の映画化。宮本輝原作の「川三部作」の完結編である同名小説を、深作欣二監督が映画化。ビリヤードを巡って対立する父と子の因縁、絵描きを志す貧しい青年と小料理屋を営む元芸者の恋など、さまざまな人間たちが織りなす愛と憎しみの情念が鮮烈にスクリーンに映し出される。

STORY
邦彦(真田広之)がまち子(松坂慶子)に会ったのは、母の納骨の日の早朝だった。彼が大黒橋の上で道頓堀の絵を書いている時に、足の悪い犬を追ってきた彼女と会ったのだ。邦彦は道頓堀川に面した喫茶店「リバー」の二階に住み込み、昼は美術学校に通い、夕方からは店で働いていた。「リバー」のマスター武内(山崎努)の一人息子・政夫(佐藤浩市)は邦彦の高校時代の同級生であり、日本一の玉突きの名人になるといい武内と衝突、家を出ていた。武内は納骨を済ませたその日、精進おとしだといって、邦彦を行きつけの小料理屋「梅の木」に連れていった。邦彦はそこでまち子に再会した。彼女は店のママで、もとは芸者だが今は不動産業を営む田村(安部徹)がパトロンだった。その日から邦彦はカンバスにまち子と足の悪い犬の絵を書くようになった。しばらくして犬がいなくなり、邦彦とまち子は道頓堀川筋を探したが見つからなかった。そのお礼にとまち子は邦彦を夕食に誘い、その夜「梅の木」の二階で二人は結ばれた。ビリヤードで次々と勝っていた政夫は試合に必要な金を作るために、まち子にたのんだ。邦彦が学資を払うために高利の金を借り、返済に困っているとまち子をだましたのだった。政夫の裏切りを知った邦彦は「リバー」に置き手紙を残して店を出た…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
松坂慶子
真田広之
山崎努
佐藤浩市
- スタッフ -
原作:宮本輝
監督:深作欣二
脚本:野上龍雄
脚本:深作欣二
撮影:川又昂
音楽:若林恵

配給:松竹
©1982松竹株式会社

ジャンル:現代劇