映画・アニメの世界

【作品データベース】青春かけおち篇 せいしゅんかけおちへん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・96分
つかこうへいが自らの原作をシナリオ化した恋愛コメディ。20代を宙ぶらりんに生きてきた康夫は、30代になってケジメをつけようと婿入りを決意。そんな時、比較したらとても勝ち目のないライバルが嫁候補の前に出現、康夫は即弱気になるが…。結婚を反対されたわけでもなく、障害があるわけでもないのに“かけおち”という古典的な愛の行為に出た恋人たちを描く。監督は『なんとなく、クリスタル』の松原信吾。

STORY
康夫(風間杜夫)は実家の板金工場で名目だけの係長におさまって給料を貰い、カメラにうつつをぬかしている。家には弟の義郎(永島敏行)が居るが少し足が悪い。その原因が自分にあると思い込んでいるだけに、彼は家に居づらく、レストランを経営する恋人の北城セツ子(大竹しのぶ)の家へころがりこんでの、宙ぶらりんの生活を続けていた。30代に突入した康夫は、実家の相続権は義郎に譲り、セツ子と結婚して北城家の婿になりコック見習いからはじめようとケジメをつけようとする。北城家は代々女系家族でセツ子は一人娘。セツ子の母・則子(岸田今日子)、父・和夫(杉浦直樹)はともに康夫の婿入りを望んでいた。ところが、突然セツ子に見合い話が持ちこまれた。相手は31歳で年商30億を商うという貿易商の早乙女(田中健)であった。しかも彼は15年間もセツ子を思い続けていたというのだ。早乙女の態度に感動した和夫は、康夫のアラを見つけてはイビリはじめた。セツ子も早乙女とデートを重ねるうちに、心がほんの少しずつ動かされていく。しかし、康夫にはデートに出かけるセツ子をとめる強引さもない。そんな頼りなさこそ婿としてはピッタリと、則子は康夫に異常接近しはじめる。やがて早乙女はセツ子に正式にプロポーズしてきた。セツ子には婿をとると決めていた則子はきっぱりと断る。この騒動でひどく言われ傷つき、旅に出ようとする康夫にセツ子はかけおちしようと言い出す。二人は夜汽車で京都へと向かった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
風間杜夫
大竹しのぶ
田中健
永島敏行
- スタッフ -
原作:つかこうへい
監督:松原信吾
脚本:つかこうへい
撮影:長沼六男
音楽:つのだ☆ひろ

配給:松竹
©1987松竹株式会社

ジャンル:現代劇