映画・アニメの世界

【作品データベース】この愛の物語 このあいのものがたり

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・117分
スタントマンたちの愛と友情、そして無器用な彼らの愛。常に死と隣り合わせの状況の下での彼らの人間ばなれしたスタントぶりを織り交ぜながら、つかこうへい原作・脚本によって描かれた人間ドラマ。近藤真彦らがスタント・シーンを体当たりで演じる。監督は舛田利雄。

STORY
10年前、立花スタントマンクラブの社長、立花(中村雅俊)の妻・小夏(和由布子)は、夫の親友でスタントマンチームを一緒に作った村雨(根津甚八)と過ちの末に幸江(近藤春江)を生み、自殺してしまう。小夏の死後、村雨は立花の前から姿を消した。それから10年、小夏の弟の大介(近藤真彦)はスターとして育っていたが、経営はうまくいかず金策に走りまわる毎日だった。そんな頃、アクション映画の巨匠・大道寺監督(原田芳雄)から日米合作の大アクション映画を大介主演で撮りたいという依頼があった。だが、立花はかつてのパートナーの村雨なしでは不可能と煮えきらない。そんな中、女っ気のない立花のところにお手伝い志願者がやって来た。部厚い眼鏡をかけたダサイ感じの伊豆沼時子(藤谷美和子)である。料理の腕はさっぱりダメだが、バイクや車の修理にはめっほう強い。それも当然、彼女はスタントマンの草分け伊豆沼勇一の娘だったのだ。立花は時子に魅かれていき、そんな彼を見る黒岩(三上寛)は結婚を勧め、時子の知らぬ間に周囲は二人の結婚話を進めていく。そんな頃、10年の歳月を経て村雨が帰ってきた。姉を死に追いやり、恩人の立花を裏切った男として大介は村雨に反発するが、彼のテクニックに打ちのめされる。一方、時子は大介を愛し始めていた。その彼女の素質に大道寺監督は注目し、主演に抜擢させてしまった。大スタント・シーンの撮影前夜。時子は大介の部屋を訪ねた、立花を裏切るわけにはいかないと耐える大介だった。ついに撮影の日がやってきた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
中村雅俊
藤谷美和子
近藤真彦
根津甚八
- スタッフ -
原作:つかこうへい
監督:舛田利雄
脚本:つかこうへい
撮影:仙元誠三
音楽:久石譲

配給:松竹富士
ジャンル:現代劇