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【作品データベース】山田村ワルツ やまだむらわるつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分 
深刻な嫁不足に悩む山田村を舞台に独身の青年団が起こす集団見合い劇を描く。脚本は『私をスキーに連れてって』の一色伸幸が執筆。監督は『恐怖のヤッチャン』の金子修介、撮影は『国東物語』の高間賢治がそれぞれ担当している。

STORY
東北地方のある農村・山田村は深刻な嫁不足に悩んでいた。かつては女の子もいたのだが過疎化の波で皆、東京へ出て行ってしまったのだ。あるとき村の青年4人、農協勤めの青年団長・光一(天宮良)、花火師の貫太郎(米山善吉)、僧侶のヤスオ(我王銀次)、医者の護(上杉祥三)が見合いをすることになった。相手は東京から来たラン(浅野なつみ)、スー(新井薫子)、ミキ(川田あつ子)。しかし山田村のあまりの田舎臭さに結局3人共ふられてしまった。そんなとき天才美少女作家・綾小路麗花(小沢なつき)がスランプに陥り、田舎を求めて山田村へやって来た。そして、特産品のヤマダボチャを作る老婆・ハナ(北林谷栄)と親しくなった。村長たちは光一の弟・次郎(西川弘志)も加えた5人の若者に集団見合いをさせようと醍醐天皇の時代から伝わる“おたふく祭り”を再現することにした。TVなどで全国のブスを集めておかめの面をかぶらせたのである。光一たちはブスということは知らず有頂天。東京のロックバンド“米米クラブ”の演奏の中“おたふく祭り”は始まったが、面を取って襲ってくる女たちに村は修羅場と化してしまった。光一たちは麗花に感化され“都会が文明でくるなら村は未開で対抗しよう”と開き直り「正しい村」運動を起こした。そして、村にある電化製品を打ち壊し始めた。しかし、麗花自身、田舎を愛しながらもTVを離すことはできなかった。麗花は東京へ帰り、山田村の出来事を小説にしようとしたが、文章では表現できないことを悟った。その頃山田村ではヤマダボチャの花が狂い咲きし、花粉が空いっぱいに覆っていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
天宮良
米山善吉
我王銀次
小沢なつき
- スタッフ -
監督:金子修介
脚本:一色伸幸
撮影:高間賢治
音楽:大谷幸

配給:松竹

ジャンル:現代劇