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【作品データベース】母 はは

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・75分
事故で全身麻痺となった夫を看病するため、母であることを放棄した女性の生きる姿を描く。田中敬子の作文『母』を元に、松山善三が脚本を執筆、監督した。

STORY
昭和30年、秋。東北のある村で農業を営んでいた磯村久一郎(川谷拓三)は、祭りに参加した際騎馬戦で落馬し、半身不随になってしまった。磯村には妻(吉村実子)と5人の子供がいたが、この事故をきっかけに生活は激変した。母が夫の看病に専念するために、母親であることを放棄したのである。子供たちは勉強以外の家事…炊事、洗濯、掃除なども自分たちでしなければならなくなった。幼い子供たちは母を憎み、父を恨んだ。そして、「父を殺せば、母はまた自分たちの母に戻ってくれる」とも考えたが、過酷な運命に耐えて頑張り続けた。やがて15年が経ち、子供たちはそれぞれ就職や結婚をし、独立して生計を立てていた。末っ子の久子(未來貴子)もようやく隣村の青年(村田雄浩)と結婚することになり、式の当日、家に立ち寄った。そこで久子は母が全身麻痺となった父に、口移しで食事をさせている姿を目撃し、感動とショックを覚えるのだった。それからさらに13年後、父は息を引きとった。そして、生まれてから一度も村を出たことのなかった母は、ニューヨーク旅行へ出かけ、自由の女神像や摩天楼を見物した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
吉村実子
川谷拓三
未來貴子
大空真弓
- スタッフ -
監督:松山善三
脚本:松山善三
撮影:山崎善弘
音楽:甲斐正人
配給:松竹

ジャンル:現代劇