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【作品データベース】バカヤロー!3「へんな奴ら」 ばかやろー!すりー「へんなやつら」

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・94分 
身勝手な人間や流行現象に振り回される主人公が「バカヤロー!」と叫ぶまでの過程を四話のオムニバス形式で描くシリーズ第三弾。総指揮・脚本は『キッチン』の森田芳光。監督は新人の鹿島勤(第一話)、つか劇団出身の長谷川康雄(第二話)、CF出身の黒田秀樹(第三話)、『SO WHAT』の山川直人(第四話)。撮影監督は『ウォータームーン』の仙元誠三がそれぞれ担当。

STORY
〔第一話「こんな混んでどうするの」〕人で溢れている国道のドライブインで家族そろって食事をしていた秀樹(平田満)は、ふとトイレに立ち寄るが、気恥ずかしくて行列に並んでいられず、戻ってきてしまう。妻・美栄子(原日出子)になじられながらも結局あきらめて車に乗り込んでしまう秀樹。だが、出発してすぐ、渋滞に会い、秀樹の頭の中はトイレのことでいっぱいになってしまう。さらに横を走る車にはイチャつくアベックがいたり、おかしな二人組の車に追い越されたりしてしまうのだった。もはや爆発寸前という時、息子に手渡された空きカンに用を足そうとする秀樹は、美栄子がとめるのを振っ切り、「バカヤロー!」と叫ぶのだった。そして、やっと用をすませ、いざ出発と思った時今度は車がエンコしてしまう。絶体絶命となる秀樹だったが、まわりの人々の助けで、無事車は走り出すのだった。 〔第二話「過ぎた甘えは許さない」〕夜のショーパブでダンサーをやっているひかる(清水美砂)は、両親と三人で平和に暮らしていた。そんなある日、離婚した姉のみどり(松本伊代)が息子を連れて家に戻って来た。元々わがままに育てられたみどりはやはり家でもわがまま放題。“出戻り”ということを気にする両親はみどりにいいように丸め込まれていくのだった。ひかるはそんなみどりの態度に目をつむって姉のために尽くすが、みどりはそんなひかるにつらくあたり、さらにそれが原因でひかるはボーイフレンドと別れるハメにまでなってしまう。そんなことは気にも止めず、わがまま放題のみどりに、ひかるは遂に「バカヤロー!」と叫ぶのだった。 〔第三話「会社をナメるな」〕今をときめく就職情報誌の営業課長・中島(中村雅俊)は、次々と退職していく部下に頭を悩ませていた。それによって部長から喝を入れられ、辞めた原因を探るため元社員の家庭訪問に乗り出す中島だったが、理由がいまひとつはっきりしない。そこで彼は、部下達の気持ちをつかむため、社内での温泉旅行を決行する。宴会は盛り上がり、皆が一つにまとまったと喜ぶ中島。だが、翌朝会社に行ってみると部下達は揃って二日酔い。すっかりだらけきった上、責任はすべて課長任せにしてしまう部下達に、中島は遂に「バカヤロー!」と叫び、辞表を投げつけるのだった。 〔第四話「クリスマスなんか大嫌い」〕さびれた下町の大黒銀座商店街に住む若者達にとってクリスマスは店を手伝わなければならないという悲劇の運命があった。今年こそはオシャレにクリスマスを過ごそうとこっそり街を抜け出す若者達。だが、その中でたったひとり街に残る薬屋の息子・正(永瀬正敏)は、商店街のイメージチェンジを画策していた。そしてクリスマスの夜、若者達は都会の厳しい現実にさらされ、「バカヤロー!」と叫びながら、しょんぼり戻ってきた。ところが商店街は見違えるように盛り上がっており、サンタ姿の正は優しく彼らを迎えるのだった。そして正はマイク片手に「へんなクリスマスなんかバカヤロー!」と叫び、会場の人々も一声に「バカヤロー!」と絶叫するのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
第一話「こんな混んでどうするの」
平田満
原日出子
村上里佳子
長江健次

第二話「過ぎた甘えは許さない」
清水美砂
松本伊代
川津祐介
松原智恵子

第三話「会社をナメるな」
中村雅俊
鈴木京香
時任三郎
角野卓造

第四話「クリスマスなんか大嫌い」
永瀬正敏
咲輝
田山真美子
室井滋
- スタッフ -
監督:鹿島勤
監督:長谷川康夫
監督:黒田秀樹
監督:山川直人
脚本:森田芳光
撮影:仙元誠三
音楽:和泉宏隆
音楽:堀井勝美
音楽:近藤達郎
音楽:JIMSAKU

配給:松竹
© BANDAI/光和インターナショナル

ジャンル:現代劇