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【作品データベース】BEAT びーと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・101分 
米軍統治下になった60年代の沖縄を舞台に、エネルギッシュに生きる一組の男女の恋愛模様を描いたドラマ。監督は、国内のみならず海外でも著名な舞台演出家で、本篇はこれが初演出となる宮本亜門。脚本も宮本自身が執筆。撮影を長谷川元吉が担当している。主演は、真木蔵人と内田有紀。

STORY
米軍統治下におかれていた、60年代のOKINAWA。いつの間にかこの地に暮すようになっていたタケシ(真木蔵人)は、かつての恋人・ミチ(内田有紀)の勤める米兵相手のバー・SEKAIでバーテンダー兼用心棒として働いていた。ミチは、黒人兵士にレイプされた過去を持ち、その時妊娠したマリア(木村ジュディ)を出産。そして今、未婚の母となった彼女は、逃げ出したタケシの代わりにマリアの父親になってくれる黒人の男を探している。ある夜、灯火管制訓練を照明弾を打ち上げて邪魔したタケシは、空から落ちてきた少年(平田タケシ)と出会う。タケシを兄のように慕い、彼の後ろをついてまわる少年には、ゴキブリを退散させるという不思議な力が備わっていた。その力で金儲けに成功したタケシは、いつしかミチとよりを戻すようになり、少年とマリアの4人で暮すようになる。やがて、ベトナム戦争が激化すると共に、OKINAWAも大きく揺れ始めた。SEKAIは本国から送り込まれてくる兵士たちのお陰で毎晩のように大賑わい。タケシとミチは大金を掴み、明るい未来を夢見るようになっていた。ところが、ミチに想いを寄せる米兵でタケシの親友・ライアン(ディーン・ステイプルトン)が、ミチの気持ちを無理矢理惹こうとマリアを誘拐したのである。マリアを取り戻すべく、ライアンの後を追うタケシであったが、彼の目の前でマリアはライアンに傷つけられてしまうのだった。マリアを助けられなかったことで深く傷ついたタケシは、その日を境にミチたちの前から姿を消し、OKINAWAから逃げ出すことを考えるようになる。そして、時の首相・佐藤総理大臣が訪沖した日、遂に彼はOKINAWAと別れを告げようとする。そんなタケシに再会したミチは、彼が再び自分の前から逃げ出すのを責めた。「幸せよね、いつも逃げられる人は。でもね、自分からは逃げられないよ!」 だが、そんな言葉を浴びながらもタケシはミチとは違う道を歩き出そうとする。その時、少年とマリアが打ち上げた照明弾が夜空を彩った。それぞれ違う場所で同じ光景を見上げるタケシとミチ。彼らの目には、同じ未来が映っていた…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
真木蔵人
内田有紀
永澤俊矢
平田直人
- スタッフ -
監督:宮本亜門
脚本:宮本亜門
撮影:長谷川元吉
音楽:中村通宏

配給:松竹

ジャンル:現代劇