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【作品データベース】御法度 ごはっと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・100分
司馬遼太郎の短編小説集『新選組血風録』収録の「前髪の惣三郎」と「三条磧乱刃」が原作。大島渚の13年ぶりのメガホン。映画『戦場のメリークリスマス』 以来となる監督・大島渚、主演・ビートたけし、音楽・坂本龍一のトリオ復活、松田優作の息子松田龍平の初出演などで話題となった。厳しい戒律によって結束を固めてきた新撰組に、妖しい美貌の少年が入隊したことから起こる衆道の騒動を描いた時代絵巻。

STORY
1865年(慶応元年)夏、京都。「局中法度」「軍中法度」という厳しい戒律によって鉄の結束を誇る新撰組に、剣の立つふたりの若者が入隊した。ひとりは下級武士・田代彪蔵(浅野忠信)。もうひとりは息を飲むような美貌の少年・加納惣三郎(松田龍平)である。入隊早々、惣三郎は総長の近藤勇(崔洋一)から御法度を破った隊士の処刑を仰せつかり、みごとその大役を勤めてみせるが、副長の土方歳三(ビートたけし)は近藤の寵愛を受け未だ前髪を切ろうとしないこの若者に、何か釈然としないものを感じていた。そんな中、妙な噂が組中に広まった。惣三郎と田代が衆道の契りを結んだというものだった。しかも、惣三郎は隊士のひとり、湯沢藤次郎とも関係を持ってしまう。ある日、その藤次郎が何者かに殺される事件が起きる。早速監察の山崎が調査にあたるが、犯人は分からずじまい。このままでは隊の規律が乱れると危惧した近藤と土方は、惣三郎に女の味を教えるよう山崎に命じる。だが惣三郎は女と契ることを拒み続け、彼をしつこく遊廓に誘っていた山崎が夜道で何者かに襲われてしまう。現場に残された小柄から、近藤は嫉妬に駆られた田代が犯行に及んだと断定し、惣三郎に田代を始末するよう命じるのであった。しかし、藤次郎殺しや山崎闇討ちはすべて、惣三郎が仕組んだことだった。夜の鴨川・四条中州、介添人の土方と沖田総司(武田真治)が物陰から見守る中、何も知らない田代は惣三郎に斬られる。介添えを終えての帰り、沖田は中州に忘れ物をしたと言って引き返す。その彼の後ろ姿を見て、土方は沖田もまた惣三郎に魅入られていたことを悟る。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
ビートたけし
松田龍平
武田真治
浅野忠信
- スタッフ -
原作:司馬遼太郎
監督:大島渚
脚本:大島渚
撮影:栗田豊通
音楽:坂本龍一

配給:松竹
©1999 松竹/角川書店/IMAGICA/BS朝日/衛星劇場

ジャンル:時代劇