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【作品データベース】八日目の蟬 ようかめのせみ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・147分
角田光代のベストセラー小説を映像化した深遠な人間ドラマ。主人公は、不倫相手の子供を誘拐し4年間育てた希和子と、彼女に育てられた過去を引きずったまま大人になった恵理菜。〈母性〉をテーマに、それぞれが抱える複雑な思いを、時に繊細に、時に力強く描出。変化を遂げていく女たちの姿に引き込まれ、最後まで目が離せない。最第35回日本アカデミー賞では作品賞他最優秀賞10冠を獲得した。

STORY
1995年10月東京地裁。秋山丈博(田中哲司)、恵津子(森口瑤子)夫婦の間に生まれた生後6ヶ月の恵理菜を誘拐し、4年間逃亡した野々宮希和子(永作博美)への論告求刑が告げられた。後に何か言いたいことはと裁判官に尋ねられた希和子は、静かにこう述べた。「…四年間、子育ての喜びを味あわせてもらったことを感謝します」。会社の上司であった秋山丈博を愛し、子供を身ごもった野々宮希和子。しかし丈博には妻がいた。男は「いずれ妻と別れるから、それまで待ってくれ」と言うばかりで、産むことはどんなに望んでも決して叶えられないことだった。だが、気持ちの整理がつかないまま、子供を諦めた希和子。だが、人工中絶手術の後遺症で、二度と子供を産めない体になってしまう。そんな時、丈博から妻の恵津子が子供を産んだことを知らされる。一方には諦めさせ、一方には産ませる男の身勝手さ。最初から未来などなかったのだ。別れる前に一目だけでも赤ちゃんを見たい。見れば諦めがつく…そう思った希和子は、夫婦の留守宅に忍び込む。ベビーベッドで泣き叫ぶ赤ん坊を抱き上げた時、赤ん坊は女に笑顔を向けた。その瞬間、希和子はしっかりと子供を抱えて、雨の中を飛び出していった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
井上真央
永作博美
小池栄子
森口瑤子
- スタッフ -
原作:角田光代
監督:成島出
脚本:奥寺佐渡子
撮影:藤澤順一
音楽:安川午朗


配給:松竹
©2011映画 「八日目の蝉」製作委員会

ジャンル:現代劇