映画・アニメの世界

【作品データベース】愛を積むひと あいをつむひと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・125分
翻訳本としては異例のロングセラーとなっているエドワード・ムーニー・Jr.の小説を、舞台をアメリカから日本に移して映画化した人間ドラマ。第2の人生を踏み出そうと北海道へ移住するも、妻に先立たれた男が彼女の残した手紙によって再生していく姿をつづる。佐藤浩市と樋口可南子が2度目の共演で初の夫婦役を演じる。

STORY
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、東京下町の工場をたたみ、北海道に 移り住むことにした夫婦、篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手にいれ、良子は野菜やガーデン作り、家の内装のアレンジなどささやかながらも豊かな生活を満喫していた。一方、仕事人間から仕事がなくなった途端、手持ち無沙汰で暇を持て余す毎日の篤史。見かねた良子は、長年の憧れでもあった家の周りの 石塀作りを篤史に頼む。 そんなある日、良子が倒れた。以前から患っていた心臓の病が悪化していたのだ。心配させまいと夫に病状を言わず、一時退院し、明るくふるまう良子。そんな良子に、景気の良い時も悪い時も結婚以来毎年贈り続けていた一粒の真珠を篤史は今年も誕生日にプレゼントする。笑顔で受け取る良子を見つめながら、夫婦二人の幸せな時が続くことを願う篤史。しかし、その願いは叶わなかった。突然、訪れた良子の最期。悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届いた。自分の死期を悟った良子が、篤史のこれからを案じ、たくさんの篤史宛ての手紙を、ふたりの家に隠していたのだった。良子の手紙に書かれた想いに触れ、閉ざされた心が溶け周りの人の人生に関わっていく篤史。更生を誓い、石塀作りを手伝いに来る青年・徹(野村周平)や、その恋人・紗英(杉咲花)との交流、紗英の義父・熊二との友情。そして長年疎遠になっていた娘・聡子(北川景子)との再会。篤史が良子を思いながら一つ一つ積み上げた石に、それぞれの人間ドラマが重なっていくー。北海道美瑛の丘を舞台に、妻の深い愛情により、夫やそこに住む人たちが未来へと踏み出していく感動の物語。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐藤浩市
樋口可南子
北川景子
野村周平
杉咲花
森崎博之
佐戸井けん太
岡田義徳
吉田羊
柄本明
- スタッフ -
原作:「石を積むひと」エドワード・ムーニー・Jr.(小学館文庫刊)
監督:朝原雄三
脚本:朝原雄三
脚本:福田卓郎
音楽:岩代太郎

配給:アスミック·エース・松竹
©映画『愛を積むひと』製作委員会

ジャンル:現代劇