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【作品データベース】鳩の撃退法はとのげきたいほう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・119分
直木賞作家・佐藤正午の映像化不可能と言われた名作がまさかの実写映画化 第一五七回直木賞受賞作『月の満ち欠け』やNHKで連続ドラマ化された『身の上話』など、佐藤正午の数ある傑作のなかでも最高到達点との呼び声高い『鳩の撃退法』。二〇一四年一一月に出版され、翌一五年、選考委員から圧倒的な評価を集めて第六回山田風太郎賞を受賞。小説表現の臨界点を超えた、先の読めない展開で多くの読者を魅了するとともに、映像化不可能と言われ続けてきた本作が遂に実写映画として謎解きエンター〈転〉メントに生まれ変わる。主人公である天才作家・津田伸一を演じるのは日本を代表する唯一無二の怪優・藤原竜也。数々の役を演じてきた藤原だが、今回は全ての登場人物、そして観客のあなたをも物語に巻き込んでいく、藤原史上最も謎めいたキャラクターを演じる。さらに、そんな津田に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみを土屋太鳳、ある日突然、家族と共に姿を消したバーのマスター・幸地秀吉を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野七瀬、彼らが暮らす街の裏社会を仕切る男・倉田健次郎を豊川悦司が演じるなど、個性豊かな豪華俳優陣が集結した。監督は、テレビドラマ「赤めだか」でギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめするなど、映画だけではなくテレビドラマ・バラエティ・ミュージックビデオとジャンルを問わず、マルチに活躍するタカハタ秀太が務める。脚本は、テレビドラマ「相棒」シリーズや映画『るろうに剣心』シリーズなど数多くの話題作を手掛けてきた藤井清美とタカハタ監督による共同執筆。才能あふれる実力派クリエイターが集結し、映像化不可能と言われた本作の実写映画化を見事に成し遂げた。小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む物語 この物語は小説(ウソ)か現実(ホント)か。その結末は、あなたが決める―

STORY
「この小説、書いちゃいけないことを書いているんじゃ…?」「小説家が書いちゃいけないことって何だ?」 かつては直木賞も受賞した天才作家・津田伸一(藤原竜也)は、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に書き途中の新作を読ませていた。〈あらすじ〉一年前、閏年の二月二十九日。雪の降る夜。かつては直木賞も受賞したが今は富山の小さな街でドライバーとして働いている津田伸一は行きつけのコーヒーショップで偶然、幸地秀吉(風間俊介)と出会い、「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」と約束をして別れる。しかし、その夜を境に幸地秀吉は愛する家族と共に突然、姿を消してしまう。それから一か月後、津田の元に三千万円を超える大金が転がりこむ。ところが喜びも束の間、思いもよらない事実が判明した。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」ニセ札の動向には、家族三人が失踪した事件をはじめ、この街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会のドン・倉田健次郎(豊川悦司)も目を光らせているという。倉田はすでにニセ札の行方と共に、津田の居場所を捜し始めていた……。神隠しにあったとされる幸地秀吉一家、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅……。富山の小さな街で経験した出来事を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、読めば読むほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。過去の暗い記憶がよぎる鳥飼。小説と現実、そして過去と現在が交差しながら進む物語。彼の話は嘘? 本当?鳥飼は津田の話を頼りに、コーヒーショップ店員・沼本(西野七瀬)の協力も得て、小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
藤原竜也
土屋太鳳
風間俊介
西野七瀬
佐津川愛美
桜井ユキ
柿澤勇人
駿河太郎
浜野謙太
岩松了
村上淳
坂井真紀
濱田岳
ミッキー・カーチス
リリー・フランキー
豊川悦司
- スタッフ -
原作:佐藤正午「鳩の撃退法」(小学館刊)
監督:タカハタ秀太
脚本:藤井清美
脚本:タカハタ秀太
撮影:板倉陽子
音楽:堀込高樹(KIRINJI)

配給:松竹
©2021「鳩の撃退法」製作委員会  ©佐藤正午/小学館

ジャンル:現代劇