囚われの聖者に恋した少女サロメがとった究極の行動とは?世紀末の爛熟を体現した傑作オペラを待望の新演出で!
聖者ヨカナーンに恋してしまった少女サロメの狂おしい官能!禁断の恋が招いた衝撃的な結末で大スキャンダルを巻き起こしたO・ワイルドの戯曲から生まれたR・シュトラウスの傑作オペラが、20年ぶりの新演出!圧巻の高音域E・ヴァン・デン・ヒーヴァー、威厳ある美声P・マッテイの少女×聖者対決は見もの!鬼才C・グートの演出は、時代をヴィクトリア朝時代に置き換えて物語の光と闇をあぶり出す。Y・ネゼ=セガンの切れ味鋭い指揮で、シュトラウスの絢爛たる音楽に酔う歓びを。
- 指揮:
- ヤニック・ネゼ=セガン
- 演出:
- クラウス・グート
- 出演:
- エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー、ミシェル・デ・ヤング、ゲルハルド・ジーゲル、ピョートル・ブシェフスキ、ペーター・マッテイ
- 上映時間:
- 約2時間3分(休憩なし)
- MET上演日:
- 2025/5/17
- 言語:
- ドイツ語
- ※ スケジュールは余儀なく変更されることがございます。
《サロメ》のあらすじ

第1幕
ヘロデの宮殿で開かれている宴をながめながら、衛兵隊長ナラボートが王女サロメの美しさを称えている。ヘロデの情欲に満ちた視線に耐えかねたサロメが宴を抜け出して現れる。救世主の到来を告げる声が響き、サロメはそれに興味を示す。声は地下牢にいる預言者ヨカナーンのもの。ヨカナーンは王ヘロデとその妻ヘロディアスを非難して投獄されていた。サロメはナラボートを誘惑してヨカナーンを牢から出させ、彼の虜になる。ナラボートは嫉妬と恐怖から自刃、ヨカナーンはサロメに見向きもせず、自ら牢へ戻っていく。
サロメを探してヘロデとヘロディアスが現れる。ヘロデに舞を求められたサロメは、褒美としてなんでも与えるという言葉を受けて踊りだす。舞い終えたサロメの望みは銀の盆にのせたヨカナーンの首だった。
ヨカナーンの首を手に入れたサロメは恍惚としてそのクビに口づけをする。恐れをなしたヘロデはサロメを殺せと兵に命じる。
作品解説・あらすじ概要執筆:加藤浩子(音楽評論家)
キャスト&スタッフ
プロフィール執筆:香原斗志(オペラ評論家)