映画・アニメの世界

クラシック部門上映歴(抜粋)

松竹映画は、海外にも多くのファンを持ち、評価もされています。 こちらでは、主な映画祭での受賞歴とコンペティションへのノミネート作品、クラシック部門での上映作品の一部を紹介します。

主な映画祭でのクラシック部門上映歴(抜粋)

何故、松竹クラシックなのか? 小津安二郎、溝口健二、木下惠介、中村登、大島渚、山田洋次・・・綺羅星のごとく世界に名だたる巨匠、名匠が松竹からは生まれています。この監督たちが魂を込めた作品、名画は間違いなく日本の誇りであり、世界の宝でもあります。松竹は、「松竹クラシック」として、発信し続けます。

2019年

©1998/2019 侯孝賢映像製作社/松竹株式会社
フラワーズ・オブ・シャンハイ 4Kデジタル修復版 (海上花: Hai Shang Hua)
【ワールドプレミア】
監督:ホウ・シャオシェン(Hou Hsiao-hsien)
香港国際映画祭
クラシック部門

2018年

©1953/2017 松竹株式会社
東京物語 4Kデジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
©1957/2017 松竹株式会社
東京暮色 4Kデジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門

2017年

©1952/2017 松竹株式会社
お茶漬の味 4Kデジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門

2016年

麥秋
©1951/2016 松竹株式会社
麥秋 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
桃太郎海の神兵_BD
©1945/2016 松竹株式会社
桃太郎 海の神兵
デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:瀬尾光世
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門

2015年

残菊物語
©1939/2015 松竹株式会社
残菊物語 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:溝口健二
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
晩春
©1949/2015 松竹株式会社
晩春 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
MoMA(アメリカ)

2014年

ozu_秋日和_BD_H1
©1960/2014 松竹株式会社
秋日和 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
我が家は楽し
我が家は楽し
©1951 松竹株式会社
我が家は楽し
土砂降り
夜の片鱗
【ワールドプレミア】
監督:中村登
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
フォーラム部門
ozu_お早よう_BD_H1
お早よう
©1959/2013 松竹株式会社
お早よう デジタル修復版
彼岸花 デジタル修復版
秋刀魚の味 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
香港国際映画祭
クラシック部門
青春残酷物語
©1960/2014 松竹株式会社
青春残酷物語
デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:大島渚
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門

2013年

tokyomonogatarBD_H1
©1953/2017 松竹株式会社
東京物語 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
クラシック部門
秋刀魚の味BD_H1
©1962/2013 松竹株式会社
秋刀魚の味 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
彼岸花BD_H1
©1958/2013 松竹株式会社
彼岸花 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:小津安二郎
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
『夜の片鱗』(確定)
©1964 松竹株式会社
夜の片鱗
【ワールドプレミア】
監督:中村登
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門
歓呼の町
歓呼の町
©1944 松竹株式会社
歓呼の町

婚約指輪
夕やけ雲
死闘の伝説
監督:木下惠介
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
フォーラム部門(映画祭期間前の特別上映)

2012年

楢山節考DVD
©1958/2012 松竹株式会社
楢山節考 デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:木下惠介
カンヌ国際映画祭
(フランス)
クラシック部門
カルメン故郷に帰るDVD
©1951/2012 松竹株式会社
カルメン故郷に帰る
デジタル修復版
【ワールドプレミア】
監督:木下惠介
ヴェネチア国際映画祭
(イタリア)
クラシック部門

2005年

二十四の瞳
©1954/2005 松竹株式会社
二十四の瞳
デジタル修復版
監督:木下惠介
ベルリン国際映画祭
(ドイツ)
ベルリナーレ・スペシャル(松竹株式会社のベルリナーレ・カメラ賞受賞による特別上映)

何故、フィルムの修復、デジタル化をするのか

20世紀に作られた映画作品は、ほぼフィルムで撮影、上映されました。フィルムは低温低湿で大事に保管しないと、劣化してしまいます。劣化すると、退色・傷つき・揺れ・ゆがみが発生します。その場合には、フィルムに詰まった情報を最大限引き出すため、それらのエラーを取り除く必要があります。写真1枚ならば、それも造作無いことですが、これが1秒間に何コマも再生される動画となると、膨大な作業になるのです。 また、仮にフィルムの状態が良くても、フィルムを再生する業務用機器が減っている現在、過去の映像メディアを次世代へ引き継ぐには、映像を修復し、デジタル化することが急務となっているのです。

部門・賞について

ベルリン国際映画祭・クラシック部門

2013年にクラシック作品を上映する部門として新設されました。もともと、過去に制作された優れた作品を上映する充実したレトロスペクティブ部門がありましたが、このクラシック部門には、デジタル化された名作を上映する枠というコンセプトがあります。

ベルリン国際映画祭・フォーラム部門

当初は若手監督の支援を目的に始まり、名称も「ヤング・フォーラム部門」として、新人の作品を多く上映していましたが、近年では、アヴァンギャルド映画、実験映画、ルポルタージュの上映そして、埋もれていた過去の優れた作品を再上映するようになりました。

ベルリン国際映画祭・ベルリナーレ・カメラ賞

特別功労賞にあたる賞で、映画界に多大な功績を残した個人・団体に授与されるものです。創業110周年を迎えた松竹株式会社に対して贈られました。映画会社の受賞は初でした。

カンヌ国際映画祭・カンヌクラシック

文化遺産としての作品のショーケースであり、また過去の名作映画の再発見や、修復された偉大な作品のお披露目などを目的として2004年に設立されました。数十年前の名作を復元版やニュープリントで上映します。

ヴェネチア国際映画祭・クラシック部門(ヴェニスクラシック)

1932年に始まった世界最古の映画祭という長い歴史を誇るヴェネチア映画祭において、2012年に新たに創設されました。同部門では、先人たちの遺産を映画界の未来のために残すべく、デジタル修復などで新たによみがえらせた作品を上映します。