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11月17日(土) 公開記念舞台挨拶レポート

この度、全国公開2日目である11月17日(土)に本作の公開記念舞台挨拶を開催し、主演の篠原涼子さん、共演の西島秀俊さん、坂口健太郎さん、川栄李奈さん、松坂慶子さん、堤幸彦監督、そしてサプライズで子役の稲垣来泉さんと斎藤汰鷹さんが登壇されました。

登壇者が登壇すると満員の会場は盛大な拍手に包まれました。愛する娘を守るために闘い抜く母親・播磨薫子役を演じた篠原涼子さんは「こんなにもたくさんの皆様に映画を見ていただけて光栄です。皆さんの感想が気になって、昨夜もあまり眠れませんでした。監督をはじめとしたスタッフ、キャスト、そして東野圭吾先生のスパイスの効いた、熱量のこもった物語を届けられてよかったです」とコメント。まるで人魚のような華やかな衣装で登壇した篠原さんは「(映画の中では)娘が人魚なのに、なんで私が人魚になっちゃったんだろう」と少し恥ずかしそうにしながらも、客席からは「綺麗〜!」という歓声があがりました。
薫子の夫・和昌を演じた西島秀俊さんは「出演者ですが、この映画は客観的に観てしまって涙が止まりませんでした。映画をご覧になった方と気持ちを共有したいと思っていたので、たくさんの方に来ていただけて嬉しいです」と映画の公開に感無量の様子。そして「今日は(坂口)健太郎がたくさん話します」と西島さんからの突然のフリを受けた坂口さんは「西島さんのフリで何を話そうかすべて忘れてしまいました…」と前置きすると「上映後の舞台挨拶ということで、余韻に浸っている皆さんに何を話すべきなのか、舞台に立つのが少し怖かったです。ここで描かれる母親や父親の愛情は多くの人に身近なものだと思いますし、いろんな方の胸に響くテーマの作品だと思います。次は川栄さんがすごくいい話をたくさん話してくれると思います」と坂口さん演じる星野の恋人・真緒役である川栄さんへとバトンを渡しました。
完成披露舞台挨拶に家族を招待していたという川栄さんは「お姉ちゃんにどうだった?って感想を聞いたら、すごい号泣したんだけど隣のお母さんがが引くほど泣いていたと言っていて…これはお母さん世代にもとても響く物語なんだなと思いました」と家族とのエピソードを披露。薫子の母親で孫娘の回復を願う千鶴子を演じた松坂慶子さんは「実は10代の頃から松竹作品に出演していたのですが、今回本格的なおばあちゃん役デビューをしまして…篠原さんや子役の皆さんの胸が痛くなるような素晴らしい演技に助けてもらいました」と共演者の熱演を称えました。
昨夜に1人で映画館に本作を観に行ったという堤幸彦監督は「初めて作品をひとりの観客として観ることができました。映画ってスクリーンの中の人物と観ている自分の間に距離を感じることがありますが、この作品においてはそれが全く出来ませんでした。本当に自分だったらどうするんだろうと突きつけられるような、力のある作品が出来てよかったです」と語りました。

本作では夫婦役ということもあり、一緒に撮影するシーンも多かった篠原さんと西島さんは改めてお互いの印象を聞かれるとお互い、撮影中でもすぐ笑ってしまう笑い上戸であることを指摘。「今回はこういう話だったので撮影中はあんまりなかったんですけど…」と篠原さんが言うと「結構笑ってましたよ」と西島さんが訂正する場面も。堤監督も「結構笑ってましたね」と認めたうえで「本当の家族のようでした」と和やかな雰囲気の撮影であったことを明かしました。篠原さん演じる薫子と共にとても深いものを背負う役なので心して撮影に臨んだという松坂さんは「介護の専門家に伺った、事故が起こった時は家族の方も一度動揺して深く落ち込むけど、回復を信じて腹を据えてやっていこうとなるととても前向きに頑張られる方が多いとアドバイスをいただけたのが印象的でした」と役作りについて語りました。

するとここでサプライズゲストとして子役の稲垣来泉さんと斎藤汰鷹さんが登場!撮影以来、「家族が揃った」ということで、2人の登場を知らされていなかった篠原さんは「嬉しいです、すごく」と涙が止まらない様子。西島さんは息子の生人役の斎藤さんに「今日かっこいいな!」と声をかけ、久々の再会を喜んでいました。

さらにそんな2人から「映画の中のお父さんとお母さん」に向けてサプライズのプレゼントがあることが知らされました!斎藤さんは篠原さん、西島さん、稲垣さん、斎藤さんの4人が楽しく遊んでいる場面を描いた絵をプレゼント。絵の上手さに驚いた西島さんは「うまい!本当に自分で描いたの?誰かに描いてもらってない?」と斎藤さんの意外な才能に驚いた様子でした。稲垣さんからは篠原さんと西島さんにあてた手紙のプレゼントが。撮影中の楽しかった思い出を思い出しながら書いたという手紙に会場全体が感動的な雰囲気となったが、最後は「将来は篠原さんのようにいつも楽しく笑っていて、お料理の上手な可愛い女優さんになって、西島さんみたいなタレ目でスーツの似合う面白い人と結婚して幸せになりたいです」と締めくくられ、会場は和やかな雰囲気となりました。稲垣さんと斎藤さんの登場から終始目を潤ませている篠原さんは「私も幸せだったし、来泉ちゃんとお仕事できてよかったよ」と稲垣さんにお礼を述べ、タレ目のパパ・西島さんも「泣きかけてたんですけど、涙が引っ込みました」と笑いながらコメントしました。

最後に「堤監督やスタッフの方が根強く作ってくれた素晴らしい作品に自分が参加できたことが奇跡なじゃないかと思うくらいに、この作品に感謝しています。映画を拝見させていただいて、お子さんがいる方だけでなく身近な方に置き換えてご覧いただける作品ではないかなと思いますので、ぜひ何度も見直していただければと思います」と篠原さんがコメントし、堤監督が「スタッフの力が良い形で大きくひとつとなった作品です。そしてここにいる超一流の日本を代表する役者方の力を借りて完成することができました。もし気に入っていただけましたら、おすすめいただければ幸いです」と締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じました。