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イマーシブシアター サクラヒメ ~『桜姫東文章』より~
純矢ちとせ<サクラヒメ>インタビュー


――宝塚歌劇団で娘役として十七年間活躍してこられ、南座には初めての出演ですね。
伝統ある南座の舞台に出演させていただけることは、身の引き締まる思いがしますし、とても光栄に思っております。歴史や時代を感じると申しますか、京都の街にピッタリな劇場。まさかその舞台に立つことになるとは、思ってもいなかったので、驚いております。

――イマーシブシアターへのご出演も今回が初めてですね。
はい、初めてです。出演したことが無い分、不安もありますけれども、お客様を間近に感じながら舞台を勤めることができる公演ですので、今から楽しみにしております。幼少期から習ってまいりました日本舞踊が大好きで、踊ることができる嬉しさもありますし、お三味線や歌やダンスのシーンもあるとお聞きしておりますので、全て精一杯勤めて参りたいと思います。
――演じられるのが、ヒロインのサクラヒメ。
五人の男性に思いを寄せていただく幸せなお役です。姫と聞くと、可愛いらしいキャピキャピとしたイメージがあるのですが、原作の『桜姫東文章』の要素が随所に入っていて、前世を引きずっている部分や、何かを背負って生きている重みを感じます。サクラヒメの力強さ、気高さを表現できれば。彼女が自分の人生を切り開きながらエンディングに向かって行く物語だと思います。相手役の五人の方は、みなさま魅力的でタイプが全く違うのが面白いですね。毎回、結末が皆様の投票で変わるという作品ですので、ご覧いただくお客様には、何度でも楽しんでいただけるのではないかと思っております。

――昨年に宝塚を退団されてから、初の舞台が『サクラヒメ』。新たな挑戦になりますね。
はい。舞台経験はありますけれど、全てが新しいものなので一からのスタートです。イマーシブシアターも、男性の方と共演するのも初めて。本当に初めて尽くしで、毎日発見ばかりです。お客様から近くで見て頂くのも初めてですので、開幕してからも新たな発見があると思います。宝塚で培ってきた経験を南座で少しでも発揮できたらいいなと思いますし、自分の中で新しいものを見つけられるのではないかという思いもしております。
――どのような公演を目指したいですか?
お客様はもちろん、共演者のみなさまや全ての方から「楽しかった」と言っていただける作品にしたいですね。そして、イマーシブシアターを、また体験したいな、と思っていただけたら嬉しいです。共演者のみなさまは各分野のプロフェッショナル。その技を間近で同時に観られる機会はなかなかないと思うんですよね。ダンスや歌や色々なものを同時に観られる凝縮された舞台を、近い距離で楽しんでいただけたら嬉しいなと思いますし、素晴らしい共演者やスタッフのみなさまと最高の舞台を作りたいと思っております。

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