Vol.16 『劇場版ウルトラマンタイガニュージェネクライマックス』映画パンフレット

映画パンフレット・グッズの担当者にこだわりを聞くインタビュー企画。
第16回は
『劇場版ウルトラマンタイガニュージェネクライマックス』
（2020年8月7日公開）
の映画パンフレット担当者、広瀬友介氏に話を聞きました。

【クイズ】
ウルトラマンレイガの必殺技（ひっさつわざ）はなんでしょう？
（こたえはこのページのどこかに…？）

※一部、設定・ストーリーに触れている箇所がありますので、ご注意ください。

Q. 親子や子どもたちにおすすめのページを教えてください。

映画自体は子ども向けなのですが、パンフレットを買ってくださるのは親御さんなので、子どもが見て楽しいのはもちろん、お父さんお母さんと一緒に楽しめるものにしたいと思いました。

「子供向けだから大人が楽しめないわけではない」と語る広瀬さん

今回の「ウルトラマンタイガ」は「ウルトラマンタロウ」の息子なんです。
「ウルトラマンタロウ」はお父さん世代が見ていた“昭和の”ウルトラマン。
「ウルトラマンタイガ」は今、子どもたちが見ている“令和の”ウルトラマン。
この「タロウ」と「タイガ」を見開きで並べて、親子で楽しめるページを作りました。今回の映画を象徴しているページに仕上がったと思います。

Q. デザインのこだわりを教えてください。

キラキラ光る表紙

ぱっと見てわかりやすい、メリハリのついた第一印象がはっきりするようなデザインにしています。表紙は映画館で見て子どもたちに喜んでもらえるような、かっこよくて派手なデザインにしました。トランス・タバック加工というパンフレットの表面がキラキラする加工をしているのですが、かなり派手な模様になっています。同じキラキラなデザインでも、もっとおとなしいものもあるんですが、デザイナーさんと見本を見て、「これくらい派手で良いんじゃないか」となりました。

Q. 制作エピソードを教えてください。

今回のパンフレット制作は、ウルトラマンシリーズに詳しい外部のライターさんと一緒に編集をしています。その方に聞いたのですが、映画で見たときとパンフレットなどの静止画で見たときで、かっこいいシチュエーションに違いがあるそうなんです。例えばたくさんのキャラクターがポーズを取っている場面など、映画では一度にじっくり見れなかった場面も、静止画で見るとそれぞれのキャラクターの個性が結構出ているのがわかります。

パンフレットでは、一枚の画として完成度が高く、情報量が多い画像を特に選んでいて、そういった意味では、映画の中のかっこよさがより凝縮されたものになっているかもしれませんね。また、子どもたちが家に帰ったあとにパンフレットを読んで、映画を観た記憶が呼び覚まされるだけじゃなく、想像をふくらませて楽しんでくれたら嬉しいです。

Q. シリーズファンへ向けて工夫していることはありますか？

キャラクターの設定を調べて掲載しています。身長や体重、空中飛行速度、水中潜航速度など、それぞれのウルトラマンのプロフィールが細かく載っているんです。

また、映画に出てくるウルトラマンを演じた役者さん8名に集まっていただき、座談会を開いて色々お話を聞きました。8人というのはかなり多く、それを限られたページの中でまとめるのは相当難しかったと思うんですが、なんとかバランスをとって、ライターさんにまとめていただきました。