映画・アニメの世界

【作品データベース】怒りの孤島いかりのことう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・108分 配給作品(日映作品)
水木洋子が書いた原作(NHK放送劇)を水木洋子自ら脚色、久松静児が監督した社会ドラマ。撮影は木塚誠一。主演は鈴木和夫など、この映画のために選ばれた少年たちを中心に織田政雄、岸旗江、岸輝子、左卜全、原保美など。

STORY
瀬戸内海の愛島は、岩石ばかりの小さな島、鯛の一本釣りをする親方によって支配されている。激しい渦潮の中で小舟をあやつるのは舵子といわれる少年たちで、労働と虐待に暗い日を送っていた。そこへ光男(紫田昭雄)、悌三(手塚茂夫)、幸太郎(土屋靖雄)、太一(後藤茂章)、進(秋山由紀雄)、忠(小見山清)、一夫(石原三吉)という七人の少年が、仲介人の猪造(浮田左武郎)に連れられ、舵子になるためにやって来た。古くからいる鉄は親方の怒声と鞭によって、ほとんど無表情になっている。彼の親友直二(佐藤紘)は、鰯を盗んだというだけで、小さなエサ箱にとじ込められ、食物を断たれていた。鉄はそうした直二に、そっと食物をさし入れることによって、わずかに人間らしい心をとりもどすのだったが、新しく島に来た幸太郎等は、鉄の冷たい態度を理解することができなかった。やがて少年たちは、激しい労働にたえられず、島を脱出しようと計画する。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
鈴木和夫
手塚茂夫
紫田昭雄
土屋靖雄
- スタッフ -
原作:水木洋子
監督:久松静児
脚色:水木洋子
撮影:木塚誠一
音楽:芥川也寸志

配給:松竹

ジャンル:現代劇