映画・アニメの世界

【作品データベース】いきなり先生になったボクが彼女に恋をした いきなりせんせいになったぼくがかのじょにこいをした

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分
アジアが誇るダンスと歌で魅了するスターと、活躍の場を広げている若手女優が、不器用な恋を演じて新たな魅力を発揮!沖縄でいきなり先生になってしまう青年・ヨンウンを演じるのは、スーパー・エンタテインメントグループSUPER JUNIORのリードボーカル、イェソン。グループの単独コンサート「SUPER SHOW」では、全世界主要28都市での公演数100回、累計動員数176万人を突破、日本でも3年連続東京ドーム公演を大成功させるなど、今や世界規模の人気を集めている。グループの中でも、イェソンは歌唱力に定評があり、本作でも主題歌として書き下ろした切ない恋のバラードを歌い上げる。シングルマザーとして奮闘する女性・さくらを演じるのは、10~20代のファッションリーダーとして絶大なる人気を獲得し、人気雑誌の専属モデルとして活躍している佐々木希。女優としても、『さいはてにて ~やさしい香りと待ちながら~』(15)、『星ガ丘ワンダーランド』(16)などの話題の映画に出演するなど、その著しい成長ぶりが注目されている。アジアのトップスターであるふたりが恋に不器用な男女を演じ、アーティストとモデルとしてステージで魅せる煌びやかな姿とはまったく違う、リアルかつピュアな新たな魅力を発揮した。その他、ふたりを見守る外国語学校の校長に佐藤正宏、経営スタッフの小百合にふせえり、さくらが勤める旅行会社の社長に武野功雄が扮し、温かな笑いを提供する。さらに、校長の行きつけのバーの、7味がありすぎるマスターを吹越満が演じている。監督は、第61回サン・セバスチャン国際映画祭正式招待作品『武士の献立』(13)、第40回ブリュッセル国際映画祭出品作品『愛を積むひと』(15)が、国内外で高く評価された朝原雄三。人間ドラマの名手として、登場人物たちの心の機微を丁寧に描き出し、家族の物語としても見ごたえのある上質なエンタテインメントに仕上げた。また、沖縄県の全面的なバックアップにより、首里城や美ら海水族館をはじめとする観光名所でのロケが実現した。物語が進むにつれて、さくらが恋愛映画にはかつてないヒロインだということに誰もが気付くだろう。恋への夢も憧れもなく、毎日をただ夢中で生きている。今、すべての女性に伝えたい。さくらのように、頑張るあなたを、きっと恋の方から見つけてくれることを―――。夢中で生きていたら、ステキな恋がやって来た!?ひとりで頑張ってきた、すべての女性たちに届けたい笑って泣いて元気が出るラブストーリー!恋なんて、しているヒマはない!仕事に趣味に友達付き合いにSNSの更新……。それだけで、あっという間に一日が終わってしまう。恋をしても、悩んだり傷ついたりするくらいなら、今のままで十分楽しい。それに、映画やドラマと違って、現実にはドラマティックな運命の恋なんてない――そんなふうに、恋に臆病で、ひとりで頑張ってきた女性たちにこそ観てほしい、ラブストーリーが誕生した!

STORY
東京に来て3年、何の目標もなくフラフラしてきたイ・ヨンウン(イェソン)は、勤め先の輸入食品会社から、業績不振を理由にリストラを言い渡される。明日からの沖縄出張が、最後の仕事だ。肩を落として、恋人のユリ(崎山一葉)と暮らすマンションに帰ると、なんと彼女は浮気の真っ最中。謝るどころか不満をぶつけられ、何も言わずに出て行こうとすると、「帰ってくるな!」と逆ギレされる。行くあてもなく会社へ戻り、久しぶりにソウルの実家へスカイプで連絡するが、家出同然で出て行ったヨンウンに父親は顔も見せてくれない。心配する母親に、父が経営する大会社の跡を継ぐことを蒸し返されたヨンウンは、慌てて通信を切るのだった。翌日、ヨンウンが沖縄の仕事を終えると、会社は大変なことになっていた。ニセモノの健康食品を扱っていることがバレて、警察に踏み込まれたのだ。先輩に「しばらく沖縄にいろ」と言われ、公園で途方に暮れていたヨンウンは、川本(佐藤正宏)と小百合(ふせえり)と名乗る男女から声を掛けられ、一緒に飲むことになる。翌朝、泡盛を飲みすぎて二日酔いのヨンウンは、見知らぬアパートで目を覚ます。訪ねてきた川本に、ヨンウンはきれいさっぱり忘れていた昨夜のことを聞いて驚く。川本が経営する川本外語学院で、契約金をもらって姿を消した講師の代わりに、今日から韓国語を教えると約束したというのだ。断り切れず教壇に立ち、しどろもどろで授業を進めるヨンウン。終了後、川本の行きつけのバーで、川本と小百合から励まされるヨンウンは、怖い顔で自分を睨む生徒がいると相談する。「真剣に授業を受けていただけよ」という小百合の説明によると、彼女の名は山城さくら(佐々木希)来年から小学生になる息子がいるシングルマザーで、両親は早くに亡くなり、今はおばあちゃんと3人暮らし。バイトを転々としていたが、ようやく旅行会社に仮採用された。ただし、それはさくらが面接で、韓国語ができると言ったから。実はK-POPが好きで、これから勉強したいと思っていただけなのだが、つい流れで嘘をついてしまったのだ。その言葉を証明できなければ、本採用どころかクビになってしまう。そして、さくらの実力が試される機会がやって来る。大きな契約が懸かった韓国の旅行会社の社長が来日するのだ。さくらはヨンウンに、休日に個人授業をしてくれないかと泣きつく。首里城で待ち合わせ、観光地を散策しながら、自然な会話を教えるヨンウン。ところがレッスンの途中で、息子の圭(上地悠聖)が帰ってこないと連絡が入る。必死で探すさくらの姿を見て、ヨンウンは彼女が韓国語や仕事に一生懸命なのは、すべて圭を立派に育てるためだと理解して心を動かされる。無事に圭も見つかり、バス停まで送ってくれたさくらに、思い切って圭の父親のことを訊ねるヨンウン。まだ若かった圭の父親は、圭が生まれる前に逃げ出していたのだ。さくらに父親のことを聞かれたヨンウンは、勉強もスポーツも一番出ないと許さない厳しい父との間に溝があることを素直に打ち明ける。翌日から、ヨンウンは日課を変える。昼間はさくらの祖母の食料品店の手伝い、夕方は圭のお迎え、夜は学校の先生、そして休日は個人レッスンに圭の遊び相手。子供の頃にもらうとうれしかった「よくできました」のシールを、さくらの好きなウサギの絵で作るヨンウン。すべては、彼女を応援するためだが、ヨンウンの毎日も生き生きと輝き始める。ところが、そんなふたりの努力が水の泡に!例の韓国の社長の来日が来週に早まり、いくら何でも間に合わない。いつものバーで、頭を抱えるヨンウン、同情する川本と小百合。すると、話を聞いていたマスター(吹越満)が、コンサートの音響担当をしていた頃の無線装置を貸してくれる。そして迎えた当日、海沿いの豪華なリゾートホテルのテラスで、小型マイクとイヤホンをつけて社長を待つさくら。少し離れた場所に停めた車には、無線機をセットしたヨンウン、双眼鏡を抱えた川本と小百合がスタンバイしている。次々と予期せぬアクシデントが起こり、思わぬ結果に辿り着くが、ようやくふたりには互いへの想いに気付く。だが、そんなふたりに、さらなるハプニングが待ち受けていた――。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
イェソン(SUPER JUNIOR)
佐々木希
佐藤正宏
ふせえり
武野功雄
カン・ドングン
吹越満
- スタッフ -
監督:朝原雄三
脚本:朝原雄三
脚本:伏見朋子
脚本:Kevin DC Chang
撮影:沖村志宏
音楽:信田かずお

配給:松竹
©2016「いきなり先生」製作委員会

ジャンル:現代劇